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同志少女よ、敵を撃て 単行本 – 2021/11/17

4.5 5つ星のうち4.5 5,338個の評価

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【2022年本屋大賞受賞! 】
キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞ノミネート、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞候補作
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介!
史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作

アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。
とても新人の作品とは思えない完成度に感服。──北上次郎(書評家)

これは武勇伝ではない。
狙撃兵となった少女が何かを喪い、
何かを得る物語である。
──桐野夏生(作家)

復讐心に始まった物語は、隊員同士のシスターフッドも描きつつ壮大な展開を見せる。胸アツ。──鴻巣友季子(翻訳家)

多くの人に読んで欲しい! ではなく、
多くの人が目撃することになる
間違いなしの傑作!
──小島秀夫(ゲームクリエイター)

文句なしの5点満点、
アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。──法月綸太郎(作家)


独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?
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出版社より

本屋大賞受賞
直木賞候補作
雪下まゆ

鋭い視線で銃を構える主人公の狙撃兵セラフィマを描いた表紙は、イラストレーター・雪下まゆさんによるもの。近年の話題書のカバーを多数手掛けられている新進気鋭のイラストレーターです。

独ソ戦 

商品の説明

著者について

1985年生まれ。明治学院大学国際学部国際学科卒。本書で、第11回アガサ・クリスティー賞を受賞してデビュー。埼玉県在住。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2021/11/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/11/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 496ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152100648
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152100641
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.1 x 2.7 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 5,338個の評価

著者について

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逢坂 冬馬
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実在した女性スナイパーについても記載されているのが興味深かった。
2024年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「私からアドバイスがあるとすれば、二つのものだ。誰か愛する人でも見つけろ。それか趣味を持て。生きがいだ。私としては、それを勧める」

最初は復讐譚かなと思っていたが、浅はかだった。戦争を通して内面を掘り進める物語。中盤以降の怒涛の展開が面白い。
2024年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリーは、大変おもしろいし、主人公の心理描写も豊かなのだが、少し、深みにかける気がする。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦場で戦う少女1人1人が持つ夢。
またその夢のために守る命、絶つ命。
最後まで気の抜けない物語の激しさに圧倒されました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
セラフィマとここに至る時間を噛み締めたい。
(最後の選評が薄っぺら過ぎて後味がわるい。)
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年2月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
飽きることなく、頭にスっと入ってくる内容で読みやすかったです。
2024年1月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず設定がかなり良いです。ワクワクします。一気に読めました。
一方で、一昔前のラノベを読んでいるのかと思いました。
商品説明にある通り狙撃兵の物語になっていますが、弾道が環境要因で変化すると説明されている割に具体的にどう対処するとか、そういうところが全く書かれてなくて、雰囲気で読むんだと思いました。
人物や都市も色々出てきますが、スピーディーで深堀されていないので、感情移入ができず情景もあまり浮かびませんでした。浅いぶん読みやすくなっているとも言えます。
海で浅瀬は早く動けますが、深いところは動きが鈍くなります。後者はたくさん運動できますけど、どっちもどっちですね。
上下巻に分けて深く書いたらもっと面白くなりそうで、何となく残念です。
サバゲ―とかそういうのが好きな人には物足りないです。車で言うとマニュアルが好きな人には向かないです。
価格は映画と同じくらいです。何かの映画を見るよりはこっちを読んだ方が得した気分になれる、そのような感じでした。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月9日に日本でレビュー済み
本書「同志少女よ、敵を撃て」は、2021年アガサ・クリスティー賞大賞作を単行本化にあたり加筆修正したもので、ミステリーではないが、最終盤にアッと思わせる謎解きのような逸話・展開がふたつほどある点で、「クリスティー」の伝統を受け継いでいるとは言える作品。500ページほどの大作であるが、1週間ほどで読了できる読みやすい作品で2022年本屋大賞を受賞しているのも頷けるところ。
内容は第二次世界大戦の中でも独ソ戦の話で、ソビエトの少女が狙撃手となり、息詰まるアクション、同僚の女性狙撃手チーム内の友情、戦争の悲惨さが語られる。本書には、登場人物のひとりが戦後に(後にノーベル賞を受賞する作家)スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチに「戦争は女の顔をしていない」という題名の本の執筆にあたって取材を申し込まれる逸話があるp476。実際は、本書の著者である逢坂冬馬が、「戦争は女の顔をしていない」を読んで、本書の執筆を構想したということになる。なお、逢坂の姉の奈倉(なぐら)有里は、ロシア文学者で、アレクシエーヴィチの 『亜鉛の少年たち - アフガン帰還兵の証言 増補版』の訳を担当しており、同書の発売にあたり、弟と対談して、「同志少女、、」と「亜鉛の少年たち」のメッセージについて意見交換をしている。
「戦争は、、」はソ連の戦争に関わった様々な職種の女性のインタビューから構成されているが、その中に狙撃手もいる。彼女たちのインタビュー内容は、本書の内容とは異なり、逢坂が独自に情報を集めて本書を完成させたであろうことが伺える。「戦争は、、」では、本書には記載のない狙撃手の女性ならではの悩み(下着、恋愛禁止、終戦後の差別など)が語られており、また、戦争の残酷・悲惨な描写も本書とは比較にならないほど凄惨。本書は、戦争の悲惨さに、いきなり直面するのにはためらわれるという人には特に勧めたい作品で、バイオレンス・残酷描写も比較的穏当である。一方、本書に興味をもたれた読者には、是非、「戦争は、、、」勧めたいところで、戦争の実際は、小説よりも超える悲惨なものであることが「体験」できるような迫力ある作品である。
一方、「戦争は、、」を先に読んだ読者にとっては、本書を読むと一人の女性狙撃手の体験を数年にわたり追える形であるので、「戦争は、、、」の一人あたり数ページの体験談を読むことでは得られない共感が湧く。また、独ソ戦の流れが、わかるという点でも、時系列になっていない「戦争は、、、」を補う小説ともいえる。
独ソ戦については大木毅の「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」が、歴史的背景や戦争の流れを把握するのには優れているが、本書でも、いくつかの作戦が地図入りで、戦闘状況も含めて書かれあり、また大木の著書には記載が乏しい1945年4月の「ケーニヒスベルクの戦い」がハイライトになっているので、大木の著書の読者にも勧めたい。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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