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それを,真の名で呼ぶならば: 危機の時代と言葉の力 単行本 – 2020/1/30
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- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2020/1/30
- 寸法12.9 x 2.2 x 18.8 cm
- ISBN-10400023742X
- ISBN-13978-4000237420
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商品の説明
著者について
1961年生まれ。作家、歴史家、アクティヴィスト。カルフォルニアに育ち、環境問題や人権、反戦などの運動に参加、1988年より文筆活動を始める。写真家のエドワード・マイブリッジ伝 River of Shadows により、2004年、全米批評家協会賞を受賞。著書多数。日本語版があるものに『暗闇のなかの希望』(井上利男訳、七つ森書館)、『災害ユートピア』(高月園子訳、亜紀書房)、『ウォークス』(東辻賢治郎訳、左右社)、『説教したがる男たち』(ハーン小路恭子訳、左右社)、『迷うことについて』(東辻賢治郎訳、左右社)。
渡辺由佳里(わたなべ ゆかり)
エッセイスト、洋書レヴュアー、翻訳家、マーケティング・ストラテジー会社共同経営者。書評ブログサイト「洋書ファンクラブ」主宰。兵庫県出身、アメリカのボストン近郊在住。2001年、『ノーティアーズ』(新潮社)で小説新潮長篇新人賞受賞。著書に『ジャンル別洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)、『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社)等が、訳書に『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ・ジャパン)等がある。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2020/1/30)
- 発売日 : 2020/1/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 400023742X
- ISBN-13 : 978-4000237420
- 寸法 : 12.9 x 2.2 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 125,477位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,556位社会一般関連書籍
- - 2,279位その他の思想・社会の本
- カスタマーレビュー:
著者について
エッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家。助産師、日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、1995年よりアメリカ在住。
ニューズウィーク日本版に「ベストセラーからアメリカを読む」、ほかにCakes、FINDERSなどでアメリカの文化や政治経済に関するエッセイを長期にわたり連載している。
また自身でブログ「洋書ファンクラブ」を主幹。年間200冊以上読破する洋書の中からこれはというものを読者に向けて発信し、多くの出版関係者が選書の参考にするほど高い評価を得ている。
2001年に小説『ノーティアーズ』(新潮社)で小説新潮長篇新人賞受賞。著書に『ジャンル別 洋書ベスト500』(コスモピア)、『どうせなら、楽しく生きよう』(飛鳥新社)、『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社)、『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』(亜紀書房)などがある。翻訳には、糸井重里氏監修の『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社)、マリア・V スナイダー『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)、レベッカ・ソルニット『それを、真の名で呼ぶならば』(岩波書店)など。書籍と翻訳で多くの作品がある。
2022年2月発売の最新刊『アメリカはいつも夢見ている』(KKベストセラーズ)。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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トランプサポーターがなぜサポーターになり得るのか、少しですが理解できました。
名著です!
また、アメリカの政治や近年のニュースを知らない私には読み進めるのが困難でした。
なので最初と最後だけ読みました。抗議活動の反骨的な姿勢が世界中に伝染していく、というイメージはとても勇気を与えてくれます。
現在のアメリカの保守派が極端な自立を自他ともに強いようとする姿勢に対し、著者は「完全に自立している人などいない」と反論します。「空気を吸い込まなければ、生存はできない。自分で自分を育てたわけでもないし、自分を埋葬することも不可能だ。生まれてから死ぬまでの間にも、生きるために必要な物やサービスのほとんどは自分では作ることができない。【中略】良くも悪くも、わたしたちは運命共同体なのだ」(60頁)
こうした当たり前の事柄にはたと気づかされる点は注目に値します。
しかしながらいかんせん、翻訳にかなり難があります。こなれた感じがしません。直訳調の和文が延々と続きます。
たとえば41頁にこういう和文が出てきます。
【現行訳】「ヒラリー・クリントンは、無謀で、不安定で、無知で、無礼で、限りなく下品で、気候変動否定者で、独裁主義の野心を持ち、国の財源を私物化する計画を持つ白人優越主義のミソジニストとわたしたちの間に立つ、唯一の存在だった」
この長文を全体の3分の2あたりまで読み進める最中、「ヒラリー・クリントン」は「無謀で、不安定で、無知で、無礼で、限りなく下品で、気候変動否定者で、独裁主義の野心を持」った者だと著者が非難しているのではないか、と訝しく思いました。
英語の原文を引き写すと次の通りです。
「Hillary Clinton was all that stood between us and a reckless, unstable, ignorant, inane, infinitely vulgar, climate change–denying, white nationalist misogynist with authoritarian ambitions and kleptocratic plans.」
であるならば、「ヒラリー・クリントン」が「無謀で、不安定で、無知で、無礼で、限りなく下品……」だと勘違いさせないために、次のように訳したほうがよかったでしょう。
【私訳】「ヒラリー・クリントンだけが私たちの側に立って、あの無謀で、不安定で、無知で、無礼で、限りなく下品で、気候変動否定論者で、独裁主義の野心を持ち、国の財源の私物化を目論む白人至上主義のミソジニストに対峙してくれる唯一の存在だった」
また50頁にはこういう和文が出てきます。
【現行訳】「わたしはこの国が、2017年11月の選挙で8人のトランスジェンダー候補に票を投じ、その直後のアラバマ州の選挙で狂気めいた右翼の共和党のロイ・ムーアに対抗する穏健派の民主党員ダグ・ジョーンズに投票した、寛容な急進派の人がたくさん住んでいる国だと信じている」
文頭に掲げられた主語「わたしは」と述語「信じている」があまりにも離れてしまっていますし、主語「この国が」と述語「住んでいる国だ」との距離も遠すぎるので、文意がとりにくいことこのうえありません。
こちらも英語の原文を引き写すと次の通りです。
「I believe that we are a country full of generous-minded progressive people, the people who voted in eight trans candidates in the November 2017 elections; and who, shortly thereafter, in the race to fill Jeff Sessions's Senate seat, voted in moderate Democrat Doug Jones over lunatic-right Republican Roy Moore in Alabama」
関係代名詞の後をまず訳してから先行詞に戻るという、学校英語の(奇妙な)ルールに忠実であるあまり、日本語らしさが失われています。
またこの文章の肝は「著者が~信じている」ことではなく、「人々がどういう投票行動をとったか」の例を列挙することにあると読むべきでしょう。
そこで、progressiveの誤訳(「急進派」ではなく「革新派」)を正し、(vote for(投票する)とは異なる)vote in を「選出する」と訳し、セミコロンとその直後の関係代名詞の意味を汲み、さらには、訳し忘れているJeff Sessionsのくだりを補って、たとえば以下のように訳したら多少は読みやすくなるのではないでしょうか。
【私訳】「この国には改革に前向きで寛容な人が大勢暮らしていると思う。2017年11月の選挙ではこうした人々の票がトランスジェンダーの候補者を8人当選させた。またほどなくして、ジェフ・セッションズ辞任後の上院の空席を埋めるためにおこなわれたアラバマ州の選挙で、共和党候補のいかれた右翼ロイ・ムーアではなく、民主党候補で穏健派のダグ・ジョーンズが勝利したのもこうした人々の票のおかげだ」
付記しておくと、progressiveは自然・社会科学が発達した19世紀後半にアメリカで政治的に使われた言葉で、専門知識を社会変革に生かすべきだと考える人々が自分たちを「progressives(革新派)」と呼びました。このため19世紀末から第一次大戦参戦までのアメリカを「革新主義時代」と呼びます。また、21世紀になると、リベラル派自身がリベラルという言葉を忌避して自らを「progressives(革新派)」と呼ぶようになっています。ですから粗っぽさをイメージさせる「急進派」ということばは似つかわしくありません。
高校生の英文解釈の授業でよく見かけるようなバタ臭い和文が続いても平気だという読者なら構いませんが、私は難渋しました。
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*37頁:「解放運動」に「リヴェレーション」とルビがふられていますが、原文の英語は「liberation」ですから、正しくは「リベレーション」です。
*78頁:「文字上と想像上、どちらもの不安」とありますが、原文は「insecurity both literal and imagined」です。「literal」とは「adhering to fact or to the ordinary construction or primary meaning of a term or expression : ACTUAL」と英英辞典にありますから、「根拠のある不安と単に思い込みによる不安の両方」ということでしょう。辞書の一番上にのっている「according with the letter of the scriptures=文字上」の「不安」では、不安に実体がないように解釈できてしまうのではないでしょうか。
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その結果「意地の悪い人たちが大手を振るうこの国は、もう手遅れなんだろう」という諦めが私の中で育ちつつあります。
そんな中読んだ本書には、人種差別・女性蔑視の苛烈さにおいて日本の比ではないアメリカで、トランプ大統領の誕生により天秤がよりマイノリティに辛い方に傾いているアメリカで、悲惨な目に遭いつつ、それでも理不尽に抵抗する人々の姿が描かれていました。
天下り式に民主制を取り入れた日本に住む私たちと、自分たちの手で建国した物語を持つアメリカの人々では前提も異なるため、すべてがすべて参考にできる内容ではありません。
しかし、本書に登場する、虐げられてなお理不尽に対して抵抗する人々(著者を含む)の姿に、そしてその抵抗で勝ち得た局面的な勝利からは、勇気を分けてもらえた気がします。そして私自身が、戦い方を探すことすらしていないことを叱咤されたようです。
数年後、本書を読み返した時に「あの時は辛かったな」「バカがでかい顔をする嫌な時代だったな」「私も意気地無しだったな」と、苦笑しながら振り返ることができる世の中になっている、より優しい世の中を作り出すひとりに自分がなる、そのための第一歩になる本として推薦します。
ジャーナリズムとは、本来そういうこと。例えばカルロス・ゴーン氏が逃げ出さなければならなかった日本の法制度には、どれだけの歪みが隠されているのだろうか。
Netflixのおかげで上質なドキュメンタリーが身近になったけれど、レベッカ・ソルニットさんのエッセイには映像では表現できない奥行きがある。点と点を線で結ぶ様な。そして常に弱者に勇気を与える。それが真の名前を与えるということなのだ。
大学生が辞書を引きながら和訳したようなたどたどしさで、語彙に乏しく、ところどころ誤訳と疑わしい箇所や話の筋の理解を阻む訳が存在します。
せっかくのレベッカソルニット、ちゃんとした訳者で読みたかったです。楽しみにしていたので残念。