メンタルの調子が悪く、ここ数ヶ月自己嫌悪に陥りどんよりとした気分になることが多かった。そんな中、精神科医YouTuberの樺沢紫苑さんが紹介していたこちらの書籍を読んでみることにした。
人間がなぜ不安症になったりパニックになったりするかは数万年前から人間の脳の構造はほぼ変わっていないためだと分かった。
人間の技術やテクノロジーの進化に対して脳の処理能力が追いついておらず、いつも脳内で警報が鳴っている状態だから精神を病んでしまうようだ。
その改善としては、太古の人間の生活を取り戻すこと。とは言っても狩猟採集民族に戻れと言っているわけではない。
適度なランニングやウォーキング（狩り）をすることと、人と話すコミュニーケーションを取ること。
細く当たり前のことだが、スマホが普及した今、このような一昔では当たり前のことができなくなってきたからメンタルを病む人たちが多いんだと気付かされた。
私も、メンタルを病んだ時にランニングしたり体を動かしたりするとスッキリして気持ちが前向きになれるので、運動することでメンタル疾患が改善されるのは腑に落ちた。
そしてこの本の終盤には、筆者なりの幸せの定義が書かれていてかなり参考になった。幸せというものは消えて無くなるものであり、それは生存本能からくるもの。
そもそも幸せは長続きしないし毎日幸せでハッピーなんてことはあり得ない。
その他にも幸せに関する考察を脳科学の見地から説明しているが、読み込んでいかないとなかなか理解ができない深い話も登場してくる。
ストレス脳から幸せの定義まで派生させるのはすごいと思った。今後生きる上で指針となりそうな本だった。
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