ソロキャンは自ら孤独をとりにいく行動だが、ぼっちは意図していない。この違いだけで、体の変化がある。
孤独はかなり強い本能であり、人生でうまく付き合わなきゃいけないもの。
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人は、なぜさみしさに苦しむのか? 新書 – 2023/8/31
中野 信子
(著)
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さみしさは心の弱さではない。
生き延びるための本能-。
人類は、なぜ「さみしい」という感情を持つのか?
あなたの知らないあなたの心を脳科学が解き明かす!
「ひとりでいるのがつらい」
「誰といても満たされない」
集団をつくり、社会生活を営むわたしたち人類のなかで、
さみしい・孤独だと一度たりとも感じたことがない人は、
おそらくいないのではないでしょうか。
集団をつくる生物は、孤立すればより危険が増すため、
さみしさを感じる機能をデフォルトで備えているはずだからです。
さみしさは人類が生き延びるための本能であり、心の弱さではありません。
それなのになぜ、私たちは、
「さみしいのは、よくないことだ」
「ひとりぼっちは、みじめだ」
などと考えてしまうのでしょうか。
そこには、さみしさという感情を捉える際に起こりがちな、
さまざまな思い込みや刷り込み、偏見が隠れています。
本書では、脳科学的、生物学的な視点から、
なぜ、さみしいという感情が生じるのかという問いに
焦点をあてていきます。
また、なぜ、さみしいという感情を
ネガティブなものと捉えてしまうのか、
その科学的要因、社会的要因からも考察していきます。
すべての感情には、意味があるはずです。
であれば、さみしいという感情が生じたときにも、
無理に抑え付けたり、なかったことにしたりするのではなく、
「そこにはどんな意味があるのか」を考え、理解していくほうが、
この感情をスムーズに扱えるのではないでしょうか。
さみしさの扱い方に慣れ、その生じる仕組みを理解することで、
さみしさを必要以上におそれることなく、振り回されることもなく、
上手に付き合いながら、長い人生をより豊かに、
穏やかな気持ちで過ごしていくことができるようになるはずです。
生き延びるための本能-。
人類は、なぜ「さみしい」という感情を持つのか?
あなたの知らないあなたの心を脳科学が解き明かす!
「ひとりでいるのがつらい」
「誰といても満たされない」
集団をつくり、社会生活を営むわたしたち人類のなかで、
さみしい・孤独だと一度たりとも感じたことがない人は、
おそらくいないのではないでしょうか。
集団をつくる生物は、孤立すればより危険が増すため、
さみしさを感じる機能をデフォルトで備えているはずだからです。
さみしさは人類が生き延びるための本能であり、心の弱さではありません。
それなのになぜ、私たちは、
「さみしいのは、よくないことだ」
「ひとりぼっちは、みじめだ」
などと考えてしまうのでしょうか。
そこには、さみしさという感情を捉える際に起こりがちな、
さまざまな思い込みや刷り込み、偏見が隠れています。
本書では、脳科学的、生物学的な視点から、
なぜ、さみしいという感情が生じるのかという問いに
焦点をあてていきます。
また、なぜ、さみしいという感情を
ネガティブなものと捉えてしまうのか、
その科学的要因、社会的要因からも考察していきます。
すべての感情には、意味があるはずです。
であれば、さみしいという感情が生じたときにも、
無理に抑え付けたり、なかったことにしたりするのではなく、
「そこにはどんな意味があるのか」を考え、理解していくほうが、
この感情をスムーズに扱えるのではないでしょうか。
さみしさの扱い方に慣れ、その生じる仕組みを理解することで、
さみしさを必要以上におそれることなく、振り回されることもなく、
上手に付き合いながら、長い人生をより豊かに、
穏やかな気持ちで過ごしていくことができるようになるはずです。
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社アスコム
- 発売日2023/8/31
- 寸法17.6 x 11.8 x 1.8 cm
- ISBN-104776212692
- ISBN-13978-4776212690
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出版社より
商品の説明
著者について
中野信子(なかの・のぶこ)
1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所に博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。現在、東日本国際大学教授。著書に『人は、なぜ他人を許せないのか?』『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)、『サイコパス』(文藝春秋)、『脳の闇』(新潮社)、『エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術』(日経BP)など多数。
1975年、東京都生まれ。脳科学者、医学博士、認知科学者。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所に博士研究員として勤務後、帰国。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。現在、東日本国際大学教授。著書に『人は、なぜ他人を許せないのか?』『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)、『サイコパス』(文藝春秋)、『脳の闇』(新潮社)、『エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術』(日経BP)など多数。
登録情報
- 出版社 : アスコム (2023/8/31)
- 発売日 : 2023/8/31
- 言語 : 日本語
- 新書 : 284ページ
- ISBN-10 : 4776212692
- ISBN-13 : 978-4776212690
- 寸法 : 17.6 x 11.8 x 1.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 13,715位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,445位新書
- - 4,879位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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東京都生まれ。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課
程修了。東日本国際大学教授、京都芸術大学客員教授。医学博士。脳や心
理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さみしさとは、こういう環境でこういう心理のもと働いているのだなと納得の一冊でした。
読み終えて、さみしさも緩和されました。
読み終えて、さみしさも緩和されました。
2024年4月24日に日本でレビュー済み
'さみしさ'というネガティブとも捉えられる感情が、人類が進化していく上で、また生きていく上で必要なものだということを、わかりやすく教えてくれる本です。さみしさの真っ只中にいる人には、科学的、論理的すぎて響かないかもしれませんが、この感情が人間を守る本能という視点はとても興味深く、これからの人生で何度となく降りかかるであろうさみしさに直面した時、この本の内容を思い出して、自分なりに良い対処が出来ればいいなと思います。
2023年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
勉強になりました
2023年9月18日に日本でレビュー済み
レビュータイトルとした「大人だからさみしい」は書中にあった言葉です。
私は子どもの頃から友だちがほとんどいませんでしたし、今もほとんどいません(と思っています)。
遊び仲間や部活の仲間、職場で仲のよかった人や、共通の関心事を持ち、よく話をする人はいます。
だけど、自分の核心をわかってもらえているのか、あるいは相手の大切なことを理解しているのかと
いうと、どちらもノーです。そのうえ、一人でいる時間がないとストレスが溜まります。
そんな自分に自信を失くしていた時期もありましたが、結局のところ、みんなどこか孤独で、さみしさ
を抱えているんだな、と思えた時から少し楽に生きられるようになりました。
著者の中野信子さんは、さみしさは人に備わった本能だといい、人間の成長につながると書いています。
人とつながる能力も必要だけれど、一人でいること、考えることができるのも素晴らしい才能なのかも
しれません。”侘び寂び” に象徴されるように、日本人としていつの間にか身につけた特性を前向きに
捉えたいと思いました。
その一方で、人は社会的な生き物で、誰かとつながることなしには生きられない本能も持っています。
昨年から個人事業主になり、しばらくして身に染みたのが、「孤独」でした。オフィスに通っていた
時にも、誰かと心を通わせるような会話をしていたわけではなく、あいさつや仕事の話、ときどき
ちょっとした雑談をしたり、むしろ社内外でお叱りを受けるようなこともありましたが、オンラインで
誰かと話す時には感じられない、癒しがあったことを痛感しました。
この本の結論は、当たり前といえば当たり前ですが、人間関係において「適度な距離感」を取ることの
勧めです。その距離感は自分自身の快適な距離感という意味と、それが相手によって変わるという両面
があります。また、健全に他者に頼ることができることと、本当に孤独を愛すること(≒ 自律)は決し
て対立概念ではなく、むしろ補完関係です。
そのことを見事に言い表している文を下に記します。
良好な関係を期待している人は、相手は自分とは違うのだということを理解し、
すべてを共有できるわけではないことを知っている
さみしさを苦しいと感じるのではなく、人とはそういうものだと受け入れて、そのうえで他者と関わる
ことができる、成熟した”大人” の生き方を教えてくれる本です。
私は子どもの頃から友だちがほとんどいませんでしたし、今もほとんどいません(と思っています)。
遊び仲間や部活の仲間、職場で仲のよかった人や、共通の関心事を持ち、よく話をする人はいます。
だけど、自分の核心をわかってもらえているのか、あるいは相手の大切なことを理解しているのかと
いうと、どちらもノーです。そのうえ、一人でいる時間がないとストレスが溜まります。
そんな自分に自信を失くしていた時期もありましたが、結局のところ、みんなどこか孤独で、さみしさ
を抱えているんだな、と思えた時から少し楽に生きられるようになりました。
著者の中野信子さんは、さみしさは人に備わった本能だといい、人間の成長につながると書いています。
人とつながる能力も必要だけれど、一人でいること、考えることができるのも素晴らしい才能なのかも
しれません。”侘び寂び” に象徴されるように、日本人としていつの間にか身につけた特性を前向きに
捉えたいと思いました。
その一方で、人は社会的な生き物で、誰かとつながることなしには生きられない本能も持っています。
昨年から個人事業主になり、しばらくして身に染みたのが、「孤独」でした。オフィスに通っていた
時にも、誰かと心を通わせるような会話をしていたわけではなく、あいさつや仕事の話、ときどき
ちょっとした雑談をしたり、むしろ社内外でお叱りを受けるようなこともありましたが、オンラインで
誰かと話す時には感じられない、癒しがあったことを痛感しました。
この本の結論は、当たり前といえば当たり前ですが、人間関係において「適度な距離感」を取ることの
勧めです。その距離感は自分自身の快適な距離感という意味と、それが相手によって変わるという両面
があります。また、健全に他者に頼ることができることと、本当に孤独を愛すること(≒ 自律)は決し
て対立概念ではなく、むしろ補完関係です。
そのことを見事に言い表している文を下に記します。
良好な関係を期待している人は、相手は自分とは違うのだということを理解し、
すべてを共有できるわけではないことを知っている
さみしさを苦しいと感じるのではなく、人とはそういうものだと受け入れて、そのうえで他者と関わる
ことができる、成熟した”大人” の生き方を教えてくれる本です。
2023年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さみしさを感じるという本能的反応を、うまくいなす為の心構えを教えてくれる入門書です。本書の中で『確かに』、『なるほど』と小さな感動がいくつもありました。
2023年9月7日に日本でレビュー済み
家族や友達と一緒にいても、気持ちを分かり合えないなぁと感じたり、さみしくなって落ち込むことがあるので、この本に興味を持ちました。
まず冒頭の「さみしさは人間の本能であり、心の弱さではない」というところに、大きな驚きと発見がありました。
これまで自分がさみしいと感じてしまうのは個人的な性格のせいで、メンタルが弱いからだろうと思っていました。
もっと心が強い人になりたいと思い、そんな本もたくさん読んできたのですが、そういうことではなかったんだな…と。
自分の弱さが嫌だし、かといってさみしい気持ちを消すこともできないし…というところでモヤモヤと悩んでいましたが、「本能だ」と言われたことで、なんだか少しラクな気分になれました。
まずは本に書かれていた「ひとりでやりたいことリスト」をつくって、さみしさにあまり振り回されず、自分らしい時間を過ごしていけるようになりたいと思います。私にとっては、心に効く1冊でした。
まず冒頭の「さみしさは人間の本能であり、心の弱さではない」というところに、大きな驚きと発見がありました。
これまで自分がさみしいと感じてしまうのは個人的な性格のせいで、メンタルが弱いからだろうと思っていました。
もっと心が強い人になりたいと思い、そんな本もたくさん読んできたのですが、そういうことではなかったんだな…と。
自分の弱さが嫌だし、かといってさみしい気持ちを消すこともできないし…というところでモヤモヤと悩んでいましたが、「本能だ」と言われたことで、なんだか少しラクな気分になれました。
まずは本に書かれていた「ひとりでやりたいことリスト」をつくって、さみしさにあまり振り回されず、自分らしい時間を過ごしていけるようになりたいと思います。私にとっては、心に効く1冊でした。