洪水のような分散和音の迫力から 豊かに薫る抒情性の繊細さまで エガーがヘンデルの鍵盤音楽の神髄に迫る!
[商品番号 : HMU-907581] [2CD] [Import CD] [harmonia mundi France]
これまでにも、L.クープラン全集などでパンチの効いた演奏で作品の魅力をとことん聞かせてくれてきたリチャード・エガー。指揮活動にも注目が集まりますが、彼のもうひとつの魅力である鍵盤楽器を演奏しての最新盤は、ヘンデルの「偉大な」8つの組曲集。この曲集は1720年に出版されており、ヘンデルが、ロンドンの人々に初めて提示するために選んだもの。リヒテルや、キース・ジャレットなど、様々なピアニストが素晴しい演奏をのこしているにも関わらず、なぜかレパートリーとしては定着していません。ヘンデルが腕によりをかけて書いたこれらの曲は、オーケストラ的な厚みのあるサウンド、イタリア風のヴィルトゥオーゾ的要素、フランスのスティル・ブリゼ(和音を分散させて書く書法)による非常に華やかな効果など、聴きどころ満載。エガーが持ち前の推進力と歌心で聴かせます。第7番のパッサカリアの迫力から、第3番のアルマンドでの繊細な表情まで、ヘンデルの作曲家としての偉大さと、ヘンデルが鍵盤楽器の類稀なる名手であったことをあらためて実感させられる内容です。
演奏 : リチャード・エガー (チェンバロ)
使用楽器 : ジョエル・カッツマン (アムステルダム 1991年 [リュッカース1638年製モデル]) / ピッチ a' = 442
調律 : エガー (18世紀のモデルに則った調律)
録音 : 2012年9月 ポットン・ホール