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ゲームブック 怪しい階段 ペーパーバック – 2021/11/4
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小説版もあります。
【1】
「ろーく、なーな、はーち、くー、じゅっ!」
振り向くと、見知らぬ光景が広がっていた。
君は外で遊ぶのが好きな5歳の男の子だ。今日も近所の友達3人と公園で鬼ごっこをしていて、途中から君が鬼になり、公園の隅にある木の下で顔を伏せて数を数えていたところだった。
「ここはどこ?」
君は階段の踊り場に立っていた。さっきまで太陽の日差しが眩しかったのに、いつの間にか辺りは夕暮れ時のように赤く染まっている。階段は上へも下へも果てしなく続いていて果てが見えない。階段の両側は高い塀になっていて、君の身長では塀の向こうがどうなっているのか見ることができず、凹凸もないためによじ登ることもできない。
君はふと、自分が野球帽をかぶっていないことに気がついた。数を数えていたときはかぶっていたはずなのに……。
君は怖くなって、しゃがみ込んで泣いた。だが、泣いていても何も変わらないと気づいて立ち上がる。状況を変えるには、階段を上るか下るしかなさそうだ。暗くなる前に家に帰らなくては。
階段を上る 3へ
階段を下る 7へ
- 本の長さ266ページ
- 言語日本語
- 発売日2021/11/4
- 対象読者年齢幼児 ~ 18 歳
- 寸法10.49 x 1.7 x 17.3 cm
- ISBN-13979-8759198499
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登録情報
- ASIN : B09KN7ZV8T
- 出版社 : Independently published (2021/11/4)
- 発売日 : 2021/11/4
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 266ページ
- ISBN-13 : 979-8759198499
- 対象読者年齢 : 幼児 ~ 18 歳
- 寸法 : 10.49 x 1.7 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,261,258位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,514位TRPG・カードゲーム攻略本
- - 6,772位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 70,293位ライトノベル (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
2022年10月27日更新。
鹿児島県霧島市出身。Kindle本122冊(体験版7冊、出版代行したマイミクさんのゲームブック2作品と小説含む)、ペーパーバック55冊出版中。
代表作は「SAIKAI」「怪しい階段」「良いゲームブックの作り方」「明晰夢を見る方法」「我流格闘術」、ゲームブック60冊以上(短編集、姉兄原作の作品、英語版含む)、ゲームブックの小説版、子供の頃の漫画、イラスト集など。ゲームブックを800冊以上収集。
ゲームブックが出始めた小学4年生の頃にゲームブック第1作目の「ゾンビタカラサガシゲーム」を作成、その後にのちの家族救出3部作ゲームブックシリーズ「妖怪村」「鳥王の島」「ゴーリキの要塞」を作り、「変身くん」「ニルの大冒険」「アリラスの戦士」などの漫画を描きました。
中学生になって「アフレドーの竜の洞窟」と数百ページに及ぶ未完の漫画「ブリーチの冒険修行」を描きました(こちらは残っているものを参考に小説を書く予定です)。
高校時代はいくつかのゲームブックや漫画の出だしだけ、スロット、モグラ叩き、相撲、怪獣格闘、シューティングなどのポケコンゲームを多数作り、「クーロン戦記」という漫画用に設定や登場キャラクターの絵を描き、ゲームデザイナー通信講座を受講したりしました。この頃に「Super fighters」という対戦格闘ゲーム案用の登場キャラクターの絵も描きました。その2作の絵はイラスト集にするかもしれません。
小学3年生前後に無人島のようなところで奇妙な果物をとって食べたりする漫画を、その後ホラー漫画の影響を受けて残酷なものへと描き直し、時期は不明で120パラグラフゲームブックを作ったような記憶(トロンボーンという主人公を助ける登場人物とその挿絵のみ)と、最後の漫画で「サンダー ~○○?~」という落下事故で手の甲に稲妻の傷のある主人公のを数ページ描きました。これらのノートは現在行方不明に。
それから20年ほどのブランクがあって、自身初の長編ゲームブック「SAIKAI」をエブリスタで公開、幸い好評を得まして、それからネットに過去のものも含めて自作ゲームブックを多数公開しました。
2014年1月18日からはKDPに過去作の加筆修正版や新作など多数のゲームブックなど出版、2021年10月21日からは「オークションのすすめ 」でペーパーバック版の出版も開始しました。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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カチコチのゲームブックとして捉えると単調に思えたり、パラグラフの数字を見て、袋小路に陥って居ないか確認しながら読み進めざるを得ない部分もあります。更に4部作の様ですがそれぞれパラグラフ番号が1から始まるのでどの部作に自分がいるのかわかりにくいと思いました。
でも純粋で邪気のなかった少年時代の自分はこうであったな、と思い返せるような読了感です。
文体、世界観がそうさせるのです。
途中、なんとも言えない怖いシーンが何度かあって、最後にそれが綺麗に溶け失せる流れは嫌いじゃないですね。
少年、青春からかけ離れて汚れてしまった自分には、心が清々しくなるようでした。
4部作と言う構成もこの作品に深みを与えてくれているのでいいと思います。
ゲームブックとしては極シンプルな作品で、フラグチェックもパラメータ変化もなく、さらにはサイコロも使いません。
ゲームブックを知らない人にも、ゲームブック入門として最適な一冊であると思います。
そしてSゲームブッカー氏のゲームブックの入門としてもおすすめですw