私が大学で受講して心から良かったと思える講義が書籍化されました。あの好奇心と充実感に満ちた半年間の講義内容を、変わらない密度で体感できる本になっています。
東大の授業と聞くと難しそうに感じられるかもしれませんが、この講義は前期課程の1・2年生を対象に開かれているもので、なんの前提知識も必要ありません。ボーカロイドについても都度説明がありますので知らなくても大丈夫です。ポップカルチャーとりわけ音楽という平易な切り口から話を始めて、少しずつ納得しながら考えを深めていくことができるようになっています。
全体と個・構築主義・表象と現前など、次々と紹介される概念を駆使してすぐに作品分析を展開していく、学習と実践の繰り返しがこの講義のスタイルです。そのため最後のページまで読まないと何を言っているか分からないなどということはなく、少しずつでも読んだページの分だけ身につくものがあります。
そしてこれらの応用範囲は単なる作品の解釈にとどまらず、日常生活のさまざまな場面で似たようなことが言えそうだと気付くことになります。自分の力でそんなことにふと気付いた瞬間、学んだことと目の前の風景が有機的に繋がった感動が何よりも嬉しいものです。人文科学が役に立たないだなんてもう言わせません。
この本にはそんな汎用性の高いホットな思考ツールがこれでもかと詰め込まれており、非常にお得です。これだけのテーマを各個の専門書を読んで勉強していたらどれほど時間がかかるか分かりません。まずそんなテーマがあると知らなければ専門書を手に取ることもなかったでしょう。ザックリでもいいので現代思想を俯瞰してみたい、何かを考えるための視点が欲しいという方に、この本は最短ルートで大きな力を与えてくれることと思います。
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東京大学「ボーカロイド音楽論」講義 単行本 – 2022/7/13
鮎川 ぱて
(著)
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ボカロの声は、あなたの声だ。
表面付き合いだけのどんなクラスメイトよりも、この本こそがきみの本当の親友になってみせる。
「昨日聴いたボーカロイドが、今日の教養、明日の常識。君自身を議論する最先端講義。」
ーー河村拓哉(QuizKnock)
「ボカロのことを考えながら、いつの間にか深い教養の世界に浸ってるような講義です!」
ーーこうちゃん(QuizKnock)
立見続出、東大一の大人気講義、待望の書籍化!
2016年から駒場の東京大学教養学部で開講されている人気講義「ボーカロイド音楽論」。
毎年初回の授業は東大生数百人が受講、オンラインでの同時中継では千人を超える視聴者が聴講することも。もはや東大一の人気講義と言っていい。
ハチ(米津玄師)、wowaka、DECO*27、Neru、みきとP、kemu、はるまきごはん、Orangestar、ぽわぽわP……
主役のひとつは、シーントップ級のボカロPの楽曲たち。彼らの表現についてきみが感じていたことを、ジェンダー論、精神分析、記号論などを用いて、きみとともに批評していく。
哲学なんて道具にすぎない。けれども、ぼくらはボカロについて考えるうちに、その哲学を自然と体得していくことになる。読み終わるころには、フーコー、ソシュール、ラカン、バトラーは全員きみの友達だ。
つまりは、「2020年代の教養」のすべてがこの1冊にある。
学術書として読んでよし、教養として読んでよし、娯楽書として読んでよし。対象年齢は10代以上の全員です。10代には10代の、50代には50代の「気づき」があるワンダーランド。そして読後には、あなたは現代の時代精神を知る。
初音ミクが静かに始めた革命は、10年以上をかけて大きく進行していたのです。
キーワードは「アンチ・セクシュアル」。乗り遅れないで。
最先端の同時代論=表象文化論、ここに爆誕です!
・カバーイラストはあのアボガド6さん!
・ほぼ全見開きにボカロ曲レビュー掲載。総計240曲レビュー!
表面付き合いだけのどんなクラスメイトよりも、この本こそがきみの本当の親友になってみせる。
「昨日聴いたボーカロイドが、今日の教養、明日の常識。君自身を議論する最先端講義。」
ーー河村拓哉(QuizKnock)
「ボカロのことを考えながら、いつの間にか深い教養の世界に浸ってるような講義です!」
ーーこうちゃん(QuizKnock)
立見続出、東大一の大人気講義、待望の書籍化!
2016年から駒場の東京大学教養学部で開講されている人気講義「ボーカロイド音楽論」。
毎年初回の授業は東大生数百人が受講、オンラインでの同時中継では千人を超える視聴者が聴講することも。もはや東大一の人気講義と言っていい。
ハチ(米津玄師)、wowaka、DECO*27、Neru、みきとP、kemu、はるまきごはん、Orangestar、ぽわぽわP……
主役のひとつは、シーントップ級のボカロPの楽曲たち。彼らの表現についてきみが感じていたことを、ジェンダー論、精神分析、記号論などを用いて、きみとともに批評していく。
哲学なんて道具にすぎない。けれども、ぼくらはボカロについて考えるうちに、その哲学を自然と体得していくことになる。読み終わるころには、フーコー、ソシュール、ラカン、バトラーは全員きみの友達だ。
つまりは、「2020年代の教養」のすべてがこの1冊にある。
学術書として読んでよし、教養として読んでよし、娯楽書として読んでよし。対象年齢は10代以上の全員です。10代には10代の、50代には50代の「気づき」があるワンダーランド。そして読後には、あなたは現代の時代精神を知る。
初音ミクが静かに始めた革命は、10年以上をかけて大きく進行していたのです。
キーワードは「アンチ・セクシュアル」。乗り遅れないで。
最先端の同時代論=表象文化論、ここに爆誕です!
・カバーイラストはあのアボガド6さん!
・ほぼ全見開きにボカロ曲レビュー掲載。総計240曲レビュー!
- 本の長さ520ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2022/7/13
- 寸法13.1 x 3 x 18.9 cm
- ISBN-104163913629
- ISBN-13978-4163913629
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出版社より
本書のイメージキャラクター「ぱて本くん」(イラスト:アボガド6さん)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2022/7/13)
- 発売日 : 2022/7/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 520ページ
- ISBN-10 : 4163913629
- ISBN-13 : 978-4163913629
- 寸法 : 13.1 x 3 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 42,107位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 120位J-POP・日本の音楽
- - 207位音楽理論・音楽論
- - 629位哲学 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月13日に日本でレビュー済み
2022年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の言葉を引用する形になりましたが、
とても興味深く読めました。
本書の内容はボーカロイド音楽論としていますが、この世にこうであらなければという固定観念、常識に囚われて生きづらくなっていないか?という息苦しさにボーカロイドという題材を用いて気づきを与えてくれる一冊です。
ボーカロイド音楽に興味がある方是非読んで欲しいと思える内容です
とても興味深く読めました。
本書の内容はボーカロイド音楽論としていますが、この世にこうであらなければという固定観念、常識に囚われて生きづらくなっていないか?という息苦しさにボーカロイドという題材を用いて気づきを与えてくれる一冊です。
ボーカロイド音楽に興味がある方是非読んで欲しいと思える内容です
2023年12月30日に日本でレビュー済み
Kindle版を購入したくてタブレットでサンプルを見るのだが、文字が小さすぎて拡大するとはみ出して全文表示されないしとても読みづらい。
2022年8月17日に日本でレビュー済み
率直にいって、まったく興味のない分野だったが、本書をきっかけにYouTube(ほとんどの曲は無料で視聴可能)で聴いてみた。(これもボカロ由来の言い回しらしい)
オタクとか萌えというイメージとは曲調が全く違っていたのも意外だが、
詞や絵に込められた影の部分に驚きを覚えた。
萌えの奥底に蠢く心の闇にもポストモダン理論も援用しながら焦点を当ててくれ、今まで立ち入ろうとしていなかった世界に入るきっかけをあたえてくれた本。
最近の世相の背後で、着々と闇の部分が蓄積されてきていたことがわかる。
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萌えの奥底に蠢く心の闇にもポストモダン理論も援用しながら焦点を当ててくれ、今まで立ち入ろうとしていなかった世界に入るきっかけをあたえてくれた本。
最近の世相の背後で、着々と闇の部分が蓄積されてきていたことがわかる。
2024年1月25日に日本でレビュー済み
「ボカロとともにあるとき、性は悲しくて、時間は悲しくなるのか」と問いかけているが、ボカロそのものが無性化されたメディアだから、ボカロ愛好者がそのような世界を描くtのはむしろ当然だろう。現代日本の多くの若者がアンチ・ラブソングを支持しているというのは大変な誤解。ほとんどのポップスはラブソングではないか。
2022年7月15日に日本でレビュー済み
文章も平易であり、文字通りボカロ世代の若者でも読みやすく、様々な教養を得ることができる良書であると思う。
ただ、細かい点が少し惜しい。本文の下部には注がついており、細かく内容をカバーしてくれているのだが、注のついた文章から数ページ離れたところにあったりしてアクセスしにくい。これならば、章の終わりにまとめてくれている方が、注の場所は明確なのでアクセスしやすかったのではないか。
また、例えば1章ではAdoの『うっせぇわ』に言及する部分があるのに、[ボカロPのwowaka氏がなくなって2週間だが、次回の講義ではwowaka氏に触れる]といった内容の記述もあり、時間軸がバラバラである。おそらくは、もともと執筆していた文を現代版にアップデートした際に生じたのだと思うが、そこは整理するべきではないか。
ともあれ、この2点は著者の落ち度ではなく、編集者の問題であると思う。
ただ、細かい点が少し惜しい。本文の下部には注がついており、細かく内容をカバーしてくれているのだが、注のついた文章から数ページ離れたところにあったりしてアクセスしにくい。これならば、章の終わりにまとめてくれている方が、注の場所は明確なのでアクセスしやすかったのではないか。
また、例えば1章ではAdoの『うっせぇわ』に言及する部分があるのに、[ボカロPのwowaka氏がなくなって2週間だが、次回の講義ではwowaka氏に触れる]といった内容の記述もあり、時間軸がバラバラである。おそらくは、もともと執筆していた文を現代版にアップデートした際に生じたのだと思うが、そこは整理するべきではないか。
ともあれ、この2点は著者の落ち度ではなく、編集者の問題であると思う。
2022年8月24日に日本でレビュー済み
題材のせいで一見新しげに見えるが、実は構えがけっこう古くさい本だった。
いちばんダメなのは、「精神分析には警戒すべき」とさんざん注意喚起しておきながら、結局は精神分析的な読み解きを誘発する作品がやたらに多いという理由で、生半可なラカンの解説とかが始まってしまうところだろう。
フェミやLGBTQを語っていれば最先端みたいな思い込みとか、感傷ダダ洩れの仲間褒めが多過ぎるところとか、「ポエム」「中二病」という批判を先回りして封じようとする小賢しさとか、いちいち寒かった。
現代日本の批評や人文系学問が陥ったどん詰まりをある意味象徴しているというか、もうこんなことぐらいしか語るに値することってないんだろうか……、と心配になるような本だった。
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現代日本の批評や人文系学問が陥ったどん詰まりをある意味象徴しているというか、もうこんなことぐらいしか語るに値することってないんだろうか……、と心配になるような本だった。
2022年12月12日に日本でレビュー済み
ボーカロイドにあまり興味が持てないものとして、読まさせていただきましたが、
いきなり批判者に対して「お前が終わっているんだよw」
と書いてあり、いきなり攻撃的というか、閉鎖的な考えな人が書いているのだなと感じました
ボーカロイドは萌え文化ではないと言うのに比較対象が萌え文化だったりして、ほかの萌え文化と比べるとそうではないというべきところをボーカロイドを必要以上に持ち上げすぎでしょう
やたらと強引な牽強付会な論法が目立ちます
ボーカロイドは日本発祥の萌え文化であり、音楽文化であると思います
その中で米津玄氏さんのような才能のある方が音楽文化としての価値を上げたのでしょう
シンセサイザーがテクノを生み出したように新しい技術が新しい音楽を作ったのは事実ですが、
冷静に自分の好きな音楽がどういうものか理解すべきでしょう
いきなり批判者に対して「お前が終わっているんだよw」
と書いてあり、いきなり攻撃的というか、閉鎖的な考えな人が書いているのだなと感じました
ボーカロイドは萌え文化ではないと言うのに比較対象が萌え文化だったりして、ほかの萌え文化と比べるとそうではないというべきところをボーカロイドを必要以上に持ち上げすぎでしょう
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ボーカロイドは日本発祥の萌え文化であり、音楽文化であると思います
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冷静に自分の好きな音楽がどういうものか理解すべきでしょう