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神薙虚無最後の事件 Kindle版

4.3 5つ星のうち4.3 55個の評価

真実は、人の数だけある。
本格ミステリ界激震! 新たな多重解決ミステリの金字塔がここに誕生!

大学生二年生の白兎(はくと)は、アパートの隣に住む一つ年下の後輩・志希(しき)に淡い恋心を抱いていた。二人が自宅に向かう路上、体調を崩し倒れこむ女性、唯(ゆい)と出会う。彼女が手にしていたのは、唯の父、御剣大(みつるぎ・まさる)が著した20年前のベストセラー『神薙虚無(かんなぎうろむ)最後の事件』だった。「神薙虚無」シリーズは、実在した名探偵・神薙の活躍を記したミステリで、シリーズ最終巻では解かれる謎を残したまま完結となり、ミステリ好事家の間では伝説となっているという。
白兎と志希は、唯の依頼で大学の「名探偵倶楽部」に所属する金剛寺とともに、作品に秘められた謎を解こうとするのだがーー。
過去と現在、物語の中と外、謎が繋がり、パンドラの箱が開くとき、目にするのは希望か絶望か!?
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商品の説明

著者について

紺野 天龍
【紺野天龍(こんの・てんりゅう)】
第23回電撃小説大賞に応募した「ウィアドの戦術師」を改題した『ゼロの戦術師』で2018年にデビュー。他の著作に新機軸特殊設定ミステリとして話題となった『錬金術師の密室』『錬金術師の消失』、『シンデレラ城の殺人』などがある。新時代本格ミステリの書き手として期待される新鋭。
本書は、2012年にメフィスト賞座談会に掲載された『朝凪水素最後の事件』、第29回鮎川哲也賞最終候補となった同名作品をプロトタイプに全面的に改稿した作品。

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B0B214Q1L8
  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2022/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2022/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 8541 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 364ページ
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 55個の評価

著者について

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紺野 天龍
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カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
55グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年6月5日に日本でレビュー済み
二十年前の大ヒットミステリ「神薙虚無」シリーズは、最終巻で名探偵が炎上する館にて失踪し、未完のまま最終巻となった。
主人公の大学生の瀬々良木白兎(せせらぎはくと)は、「神薙虚無」シリーズの作者の娘、御剣唯(みつるぎゆい)から、未完のまま終わった「オルゴール館の謎」を解いて欲しいと依頼される。
白兎たちは、それぞれに次作の推理を披露していくのだが、そこには思わぬ謎が……

と言った内容。作中作の事件を大学のミス研(的なメンバー)がそれぞれ開陳していく様は、なるほど、多重解決ミステリにこの手があったか、と思わせられる。
『medium 霊媒探偵定塚翡翠』や『虚構推理』といった近年の多重解決ミステリの傑作がお好きな方は必読です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月15日に日本でレビュー済み
【過去の事件をめぐる多重推理もの】
 真相が明かされないまま終わった小説「神薙虚無最後の事件」は実際に起きた事件だった。真相の究明を求める依頼者の頼みに応じ、大学の名探偵倶楽部に属する四人がそれぞれの推理を披露する多重推理ミステリ。

【それぞれの伏線回収が上手い】
 ラスト120ページから始まる各々の推理は全く違うものでありながら、小説の細かい部分を伏線として捉えて指摘するなど毎回新たな発見があり驚かされる。個人的には二人目のエレベーターについての推理が90年代の新本格味を感じて好きだ。メインの仕掛け自体はミステリ慣れしているならわかりそうではあるが、それぞれの人物の伏線回収のうまさを楽しむのが本作の醍醐味だろう。

【評価】
総合   3.5
読みやすさ4
意外性  4(メインの仕掛けに関しては3.5)
読後感  4

【要望】
 続編があるなら名探偵倶楽部の四人の関わり合いをもっと見てみたい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後もすっきりせぬまま。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年9月24日に日本でレビュー済み
過去におきた未解決事件を、大学の名探偵倶楽部のメンバーが解き明かすミステリー。

<名探偵たち>と<怪盗王>が集った館で起きた事件は大いに興味をそそる謎ですが、エンターテインメントとはいえ、キャラクターたちがあまりにも現実離れしていて、個人的には感情移入しにくく、物語への没入感は浅めでした。

しかし、作中作の設定から多重推理に密室トリックの不可能犯罪とサービス満点で、更に従来のミステリーの手法も、またロジックも駆使されたミステリー好事家には堪らない一冊です。
2023年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
多重解決の整合性や驚きよりも、登場人物全てがライトノベルか昔のPCゲームの設定のようで、白けてしまった。御剣まわりの設定は重いものでラストに直結しているのだから、余計なキャラ付けや固有名詞は捨てて、全部がクライマックスに奉仕するよう組み立ててほしい。そうじゃないと御剣唯の心の叫びが伝わってこない。
2022年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過去にあった事件をそれぞれの人間が模索していく姿と依頼人に寄り添った解決方法がいっそ、潔くて面白かった!過去の事件だから真相は関わった人間にしか分からないのに、それをやろうとするのが凄い!

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