2011年に出た単行本『四龍海城』の改題・文庫化。
海上にある謎の城にとらわれたひとたちが、なんとかして脱出しようとあがく絶望的な物語である。
いかにもな乾ルカ作品だ。わけのわからない理不尽な状況、とんでもないSF的発想、救いのない(けれどもきれいな)結末。
謎がほとんど明かされないままのラストには不満が残るものの、実に印象的な一冊であった。
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君の波が聞こえる (新潮文庫 い 116-1) 文庫 – 2014/4/28
乾 ルカ
(著)
一学期の終わりの日、ひとりぼっちで海を見ていた健太郎は、沖に浮かぶ謎の城に迷い込む。そこには同じように囚われた人々がいた。元の世界に戻るには「出城料」が必要だという。それはお金ではない何からしい。健太郎はもう一人の少年と次第に心を通わせ、誓いを立てる。二人でここを出るんだ、初めて見つけた友達だから――。思春期の友情が胸に響く幻想小説。『四龍海城』改題。
- 本の長さ375ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2014/4/28
- 寸法10.7 x 1.4 x 15.1 cm
- ISBN-104101392315
- ISBN-13978-4101392318
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2014/4/28)
- 発売日 : 2014/4/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 375ページ
- ISBN-10 : 4101392315
- ISBN-13 : 978-4101392318
- 寸法 : 10.7 x 1.4 x 15.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 849,333位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2014年7月10日に日本でレビュー済み
この本は作者の「四龍海城」を文庫本にするにあたって、改題したものです。
か行とた行を発音するのが苦手な主人公と、どこか影のある学年が主人公より1つ上の男子中学生の友情の話(結果的には)でした。
正直、途中までテンポがあまりよくありません。とあるキャラクターが登場したあたりからテンポがどんどんよくなり、物語の秘密である【出城料】が明らかになっていきます。
この本は前半さえ乗り切ってしまえばあとは読む手が止まらないような気がします。
わたしは物語中盤あたりに出城料がいったいなんなのか気づいてしまいましたが、それでも最後は4Pは涙ぐみながら読み、最後の一文、最後のページにたどり着いたときに泣いてしまいました。
ちくりとする傷みもあり、ぜひ読んでいただきたいです。
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正直、途中までテンポがあまりよくありません。とあるキャラクターが登場したあたりからテンポがどんどんよくなり、物語の秘密である【出城料】が明らかになっていきます。
この本は前半さえ乗り切ってしまえばあとは読む手が止まらないような気がします。
わたしは物語中盤あたりに出城料がいったいなんなのか気づいてしまいましたが、それでも最後は4Pは涙ぐみながら読み、最後の一文、最後のページにたどり着いたときに泣いてしまいました。
ちくりとする傷みもあり、ぜひ読んでいただきたいです。