「ドーキンスの論破」と「進化論の破綻」に関しての論理展開はほぼ完ぺき!
進化論に懐疑的な人が持つ疑問を殆ど綺麗に網羅していると思います。
その証拠に批判的な人のコメントを読んでも、揚げ足を取ってるだけで、中身のない内容ばかりです。
つまり、「進化論を成立させる論拠は何も無い」ようです。
あと、著者が消去法として主張するデザイン論の論拠は皆無なので、評価できるのは進化論にとどめをさしたという所までです。
まあ、それだけでも★10個はつけたいです。
ただし、最終章はとても残念な論理展開でした。これまでの見事なロジカルシンキングはどこへ行ったのかと疑う程。ものすごく哲学リテラシーが低いというのも残念でした。ここには本来大変深い議論の余地があります。
あと著者は「読む気がしないので読まない」と言っていた、ドーキンスの「神は妄想である」は絶対に読んだ方がいいと思います。
著者は、アインシュタイン的な神と、超自然的な人格神の切り分けすら出来ていません。
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生命の謎 ドーキンス『盲目の時計職人』への反論 単行本(ソフトカバー) – 2020/2/1
中川 豪
(著),
Joel Sartore
(写真)
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生命はどこから来たのか? この問いにはまだ答えが出ていません。唯一の科学理論であるダーウィン進化論も答えられません。
本書はダーウィン進化論に反論するものです。ただ、以下の点で類書とは一線を画します。
1.「生命とは何か」に答えます。
表面的な特徴ではなく、システム面から生命を定義したのは本書が初めてでしょう。
2.ダーウィン進化論を根底から否定します。
枝葉の問題に終始せず、自然選択の根本的な欠陥を指摘しています。
以下、本書の概要です。
ジョン・フォン・ノイマンという数学者がいました。「火星人」や「悪魔」と称された天才で、コンピューターや原爆の開発者として有名ですが、生命のように「自己複製する機械」を初めて考えた人物でもあります。それは、デジタルデータの設計図をもとに自身を組み立てる機械でした。後にDNAが解明されると、生命も同じ仕組みで自己複製していることがわかりました。つまり、生命は「ノイマン型の自己複製機械」だったのです。
生命の起源はダーウィン進化論では説明できません。リチャード・ドーキンスは「何らかの分子が複製されれば生命は進化する」と説きます。しかし、間違いです。実際、DNAやRNAをどれだけ複製しても生命は進化しません。詳しくは本書で説明しますが、自然選択が生命を生み出すことはあり得ません。
多くの科学者は生命システムの本質を見落としています。生命はDNAを複製するだけでなく、それを設計図として利用します。3Dプリンターのように、デジタルデータを設計情報として解釈し組み立てを行います。つまり、生命の中枢にはコンピューターのような情報処理システムがあるのです。実際、ノイマンも自己複製機械を設計する際、コンピューターの理論モデルである「チューリングマシン」を参考にしました。
生命はコンピューター同様の情報処理システムである。この事実は生命の起源に知性が関与した可能性を示唆しています。生命もコンピューターも独自のルールでデジタルデータを解釈しますが、そのようなシステムを科学法則から導くことはできないからです。そして、生命と同じ仕組みを持つノイマンの自己複製機械も、その原型であるチューリングマシンも、知性の産物だからです。生命同様のシステムを設計したノイマンはこのことを深く理解しており、次のように言いました。「多分、神はいる。いる方がいないよりも色々なことが説明しやすいから。」
本書の結論であるデザイン論には否定的な見方がほとんどでしょう。しかし、本書はその前段階として、ドーキンスの間違いを指摘しつつダーウィン進化論の欠陥を示しています。その上で、生命同様のシステムが知性によって設計されたという事実を示しています。そこから導かれた結論が一定の説得力を持つことは否定できないはずです。人類最高レベルの頭脳を持つノイマンが同じ結論に達した事実も無視できません。
生命とは何か? どこから来たのか? ダーウィン進化論は正しいのか? それとも知性が関与したのか? これらの疑問を持つ人は多いでしょう。しかし、満足のいく論説はなかったはずです。本書はこれらの問いに答えを出す試みです。
本書はダーウィン進化論に反論するものです。ただ、以下の点で類書とは一線を画します。
1.「生命とは何か」に答えます。
表面的な特徴ではなく、システム面から生命を定義したのは本書が初めてでしょう。
2.ダーウィン進化論を根底から否定します。
枝葉の問題に終始せず、自然選択の根本的な欠陥を指摘しています。
以下、本書の概要です。
ジョン・フォン・ノイマンという数学者がいました。「火星人」や「悪魔」と称された天才で、コンピューターや原爆の開発者として有名ですが、生命のように「自己複製する機械」を初めて考えた人物でもあります。それは、デジタルデータの設計図をもとに自身を組み立てる機械でした。後にDNAが解明されると、生命も同じ仕組みで自己複製していることがわかりました。つまり、生命は「ノイマン型の自己複製機械」だったのです。
生命の起源はダーウィン進化論では説明できません。リチャード・ドーキンスは「何らかの分子が複製されれば生命は進化する」と説きます。しかし、間違いです。実際、DNAやRNAをどれだけ複製しても生命は進化しません。詳しくは本書で説明しますが、自然選択が生命を生み出すことはあり得ません。
多くの科学者は生命システムの本質を見落としています。生命はDNAを複製するだけでなく、それを設計図として利用します。3Dプリンターのように、デジタルデータを設計情報として解釈し組み立てを行います。つまり、生命の中枢にはコンピューターのような情報処理システムがあるのです。実際、ノイマンも自己複製機械を設計する際、コンピューターの理論モデルである「チューリングマシン」を参考にしました。
生命はコンピューター同様の情報処理システムである。この事実は生命の起源に知性が関与した可能性を示唆しています。生命もコンピューターも独自のルールでデジタルデータを解釈しますが、そのようなシステムを科学法則から導くことはできないからです。そして、生命と同じ仕組みを持つノイマンの自己複製機械も、その原型であるチューリングマシンも、知性の産物だからです。生命同様のシステムを設計したノイマンはこのことを深く理解しており、次のように言いました。「多分、神はいる。いる方がいないよりも色々なことが説明しやすいから。」
本書の結論であるデザイン論には否定的な見方がほとんどでしょう。しかし、本書はその前段階として、ドーキンスの間違いを指摘しつつダーウィン進化論の欠陥を示しています。その上で、生命同様のシステムが知性によって設計されたという事実を示しています。そこから導かれた結論が一定の説得力を持つことは否定できないはずです。人類最高レベルの頭脳を持つノイマンが同じ結論に達した事実も無視できません。
生命とは何か? どこから来たのか? ダーウィン進化論は正しいのか? それとも知性が関与したのか? これらの疑問を持つ人は多いでしょう。しかし、満足のいく論説はなかったはずです。本書はこれらの問いに答えを出す試みです。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社アートヴィレッジ
- 発売日2020/2/1
- 寸法14.8 x 3 x 21 cm
- ISBN-104909569278
- ISBN-13978-4909569271
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商品の説明
出版社からのコメント
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著者について
京都大学農学部大学院修士課程修了。専門は魚類学。
Institute for Creation Researchで創造論を学んだ後、本書の執筆を始める。
Institute for Creation Researchで創造論を学んだ後、本書の執筆を始める。
登録情報
- 出版社 : アートヴィレッジ (2020/2/1)
- 発売日 : 2020/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 304ページ
- ISBN-10 : 4909569278
- ISBN-13 : 978-4909569271
- 寸法 : 14.8 x 3 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 351,066位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 595位生物学 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年9月29日に日本でレビュー済み
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2021年12月3日に日本でレビュー済み
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将来生物学が進めばまた違った立場になるかもしれない。どちらのサイドにもなる可能性がありそう。
2022年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書の長所については、他の多くの方々がレビューしている通りです。
私は、星一つの方のレビューに、見過ごせない部分があったので、反論したいと思います。
>「なお、フランス国立科学研究センターの古林太郎博士研究員が今年7月に『ただの物質の集まりであるRNAの自己複製システムを試験管内で多様な系統へと自発進化させることに成功しました』(詳しくはググってください)
従って、自己複製システムを生命の定義とする本書の立場からすると、人類は生命を作ってしまったことになります。また、RNAと然るべき条件が揃えば自己複製システムが自然発生し得ることが証明されてしまたっため、自己複製システムは自然発生し得ないという本書の主張は完全に否定され、本書の価値は無意味なものとなりました。
エセ科学に本物の科学から無慈悲な引導が渡されたと言えるでしょう。」
とのことですが、
この実験に関する日経の記事と、添付された「発表内容」の資料のどこを読んでも、「RNAの自然発生が観察された」などとは書いてありません。そんなことが観察されたとすれば、世界中が大騒ぎの大ニュースでしょう。
>「RNAと然るべき条件が揃えば自己複製システムが自然発生し得ることが証明されてしまったため、自己複製システムは自然発生し得ないという本書の主張は完全に否定され、本書の価値は無意味なものとなりました。」
とのことですが、RNAが自然発生せず、それは実験者が用意したものであるのに、どうして「自己複製システムは自然発生し得ないという本書の主張が完全に否定され」るのか、私には全く理解できません。
また、RNAの複製には酵素が必要ですが、それはRNAよりもはるかに複雑な、2000個近くのアミノ酸からなる巨大なタンパク質の複合体であり、それが自然発生しないことは明らかであることも本書では指摘されています。
また、
>「自己複製システムを生命の定義とする本書の立場からすると、人類は生命を作ってしまったことになります。」
とのことですが、故意か過失かは知りませんが、本書の著者が生命の顕著な特徴として挙げている「ノイマン型」という部分を無視しています。「設計図を複製する」という過程だけなら比較的単純なものであることは著者もあっさり認めています。しかし、生命の驚異的な性質は、極めて複雑な構造を複製するために、設計図が複製されるだけでなく、設計図のコードを翻訳して、それに従って万能組み立て機が組み立てる方式をとっていることにあり、それを著者は「ノイマン型」と呼んで、生命の顕著な特徴として挙げているのです。
このようないい加減な誹謗によって、本書の内容を判断する方が起こることがないことを願います。
追記
なお、「誰が神を造ったのかという疑問に答えられないので、神の存在を前提とするのは不条理である」とのことですが、それは無神論であっても同じことです。
そもそも、法則を持った物質世界がこのように存在している以上、「その起源は説明できないが、人間の理解を絶する、永遠の存在が存在する」という大前提は、所与のものとして、受け入れざるを得ません。
ここで問題となっているのは、「物質と法則自体が究極のものなのか、あるいはそれを定めた人格的存在が存在するのか」
「宇宙の最も奥の部屋、その行き止まりにあるのは、「物質と法則と偶然」か、「物質を存在させ、法則を定めた人格か」という問題であって、「その起源を説明できるかどうか」という問題ではありません。
「知性と人格を備えた永遠の創造者が存在する」という概念が人間の理解を超えた驚異であることは認めますが、「知性にも人格にもよらず、ただ物質と法則だけが、永遠かつ究極のものとして存在した」という概念も人間の理解を超えた驚異であることは変わりません。
無神論や唯物論とて、「宇宙の物質および法則はどこから来たのか、それはどうして存在するのか」という疑問に対して、「無限にさかのぼることは出来ない。とにかく最初から存在した何かがあるんだよ。」という「行き止まり」を回避することはできないからです。
したがって、「その起源を説明できない」という不条理を、唯物論には免除し、有神論にのみ負わせようとする考えは、理にかなわないものであると、私は結論します。
私は、星一つの方のレビューに、見過ごせない部分があったので、反論したいと思います。
>「なお、フランス国立科学研究センターの古林太郎博士研究員が今年7月に『ただの物質の集まりであるRNAの自己複製システムを試験管内で多様な系統へと自発進化させることに成功しました』(詳しくはググってください)
従って、自己複製システムを生命の定義とする本書の立場からすると、人類は生命を作ってしまったことになります。また、RNAと然るべき条件が揃えば自己複製システムが自然発生し得ることが証明されてしまたっため、自己複製システムは自然発生し得ないという本書の主張は完全に否定され、本書の価値は無意味なものとなりました。
エセ科学に本物の科学から無慈悲な引導が渡されたと言えるでしょう。」
とのことですが、
この実験に関する日経の記事と、添付された「発表内容」の資料のどこを読んでも、「RNAの自然発生が観察された」などとは書いてありません。そんなことが観察されたとすれば、世界中が大騒ぎの大ニュースでしょう。
>「RNAと然るべき条件が揃えば自己複製システムが自然発生し得ることが証明されてしまったため、自己複製システムは自然発生し得ないという本書の主張は完全に否定され、本書の価値は無意味なものとなりました。」
とのことですが、RNAが自然発生せず、それは実験者が用意したものであるのに、どうして「自己複製システムは自然発生し得ないという本書の主張が完全に否定され」るのか、私には全く理解できません。
また、RNAの複製には酵素が必要ですが、それはRNAよりもはるかに複雑な、2000個近くのアミノ酸からなる巨大なタンパク質の複合体であり、それが自然発生しないことは明らかであることも本書では指摘されています。
また、
>「自己複製システムを生命の定義とする本書の立場からすると、人類は生命を作ってしまったことになります。」
とのことですが、故意か過失かは知りませんが、本書の著者が生命の顕著な特徴として挙げている「ノイマン型」という部分を無視しています。「設計図を複製する」という過程だけなら比較的単純なものであることは著者もあっさり認めています。しかし、生命の驚異的な性質は、極めて複雑な構造を複製するために、設計図が複製されるだけでなく、設計図のコードを翻訳して、それに従って万能組み立て機が組み立てる方式をとっていることにあり、それを著者は「ノイマン型」と呼んで、生命の顕著な特徴として挙げているのです。
このようないい加減な誹謗によって、本書の内容を判断する方が起こることがないことを願います。
追記
なお、「誰が神を造ったのかという疑問に答えられないので、神の存在を前提とするのは不条理である」とのことですが、それは無神論であっても同じことです。
そもそも、法則を持った物質世界がこのように存在している以上、「その起源は説明できないが、人間の理解を絶する、永遠の存在が存在する」という大前提は、所与のものとして、受け入れざるを得ません。
ここで問題となっているのは、「物質と法則自体が究極のものなのか、あるいはそれを定めた人格的存在が存在するのか」
「宇宙の最も奥の部屋、その行き止まりにあるのは、「物質と法則と偶然」か、「物質を存在させ、法則を定めた人格か」という問題であって、「その起源を説明できるかどうか」という問題ではありません。
「知性と人格を備えた永遠の創造者が存在する」という概念が人間の理解を超えた驚異であることは認めますが、「知性にも人格にもよらず、ただ物質と法則だけが、永遠かつ究極のものとして存在した」という概念も人間の理解を超えた驚異であることは変わりません。
無神論や唯物論とて、「宇宙の物質および法則はどこから来たのか、それはどうして存在するのか」という疑問に対して、「無限にさかのぼることは出来ない。とにかく最初から存在した何かがあるんだよ。」という「行き止まり」を回避することはできないからです。
したがって、「その起源を説明できない」という不条理を、唯物論には免除し、有神論にのみ負わせようとする考えは、理にかなわないものであると、私は結論します。
2021年3月2日に日本でレビュー済み
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論点は新しいが、デザイン論で進化論を論破したとは到底認められない。最初と最後を読んで,大体の論法を理解したが、進化論が仮に間違いとしても、デザイン論がこれに替わる論理とは認めがたい。論法も、同じ文書が何度も出てきて、これを整理すれば論文は半分以下になりそうである。デザイン論も最後は神頼り論になってしまい、これでは新理論とはい言えないのではないか。結局の所、進化論もデザイン論も同じレベルで有り、進化論を超えたとは言えそうも無い。
2021年11月21日に日本でレビュー済み
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最近見た書物で最高に面白かった
ダーウィンの進化論に違和感があったため
この本を読んで腑に落ちた。
大変わかりやすく読みやすいので是非とも皆さんに読んでもらいたい。
ダーウィンの進化論に違和感があったため
この本を読んで腑に落ちた。
大変わかりやすく読みやすいので是非とも皆さんに読んでもらいたい。
2020年4月4日に日本でレビュー済み
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生命の定義について言えば、例えばHeLa細胞なんかも著者の言う生命の定義にあてはまるかと思います。
システムを備えていれば生きている必要はないということですから。
ここは議論の必要性があるところなので、定義はしないほうが良かったかと。
“存在するかどうかもわからないものの定義など考える必要はない。そもそも、誰も見たことがないものをどうやって定義するのか?” 本書39ページより
これは当然、“神”というものにも当てはまる事だと思います。
しかし、著者はこれについては何も言わない。
神はいるような気がするのだ。と言う。
“気がする”とは何を言ったことになるのかとても疑問です。
無神論者の私にとっては、これがとても苦痛で、そもそも“神”ってなんだ?となるわけです。
定義できないんですから。
また、いわゆるDNAの二重らせんが発見されてから、まだ百年も経っていないというのに、もう科学が生命の起源に迫っているはずだと思っているとすれば、あまりにも性急と言わざるを得ない。
せめてあと千年は待ったほうがいい。
そして千年後、まだ生命の起源に迫っていないとしたら、糾弾すべきです。
私はこれを本気で言っています。
私はドーキンスが好きで、もちろん盲目の時計職人も読みました。
ドーキンスの説明には進化生物学者、動物行動学者と書いてありますが、それらは、生命の起源に迫る学問でしょうか?
生物学の分野は非常に多く、生命の起源を解明しようとするのは別の分野でしょう。
著者はまえがきの中で、盲目の時計職人を完全に論破し…
と書いてますが、もし本当に論破できているのであれば、どうして論文として科学誌に提出しなかったのか疑問です。
結論を“神”とするところは確かに刮目に値します。
なんと貧弱な想像力!
なんと幼稚な想像力!
と。
神を信じることの最大の害悪は、この思考の停止にあると思います。
システムを備えていれば生きている必要はないということですから。
ここは議論の必要性があるところなので、定義はしないほうが良かったかと。
“存在するかどうかもわからないものの定義など考える必要はない。そもそも、誰も見たことがないものをどうやって定義するのか?” 本書39ページより
これは当然、“神”というものにも当てはまる事だと思います。
しかし、著者はこれについては何も言わない。
神はいるような気がするのだ。と言う。
“気がする”とは何を言ったことになるのかとても疑問です。
無神論者の私にとっては、これがとても苦痛で、そもそも“神”ってなんだ?となるわけです。
定義できないんですから。
また、いわゆるDNAの二重らせんが発見されてから、まだ百年も経っていないというのに、もう科学が生命の起源に迫っているはずだと思っているとすれば、あまりにも性急と言わざるを得ない。
せめてあと千年は待ったほうがいい。
そして千年後、まだ生命の起源に迫っていないとしたら、糾弾すべきです。
私はこれを本気で言っています。
私はドーキンスが好きで、もちろん盲目の時計職人も読みました。
ドーキンスの説明には進化生物学者、動物行動学者と書いてありますが、それらは、生命の起源に迫る学問でしょうか?
生物学の分野は非常に多く、生命の起源を解明しようとするのは別の分野でしょう。
著者はまえがきの中で、盲目の時計職人を完全に論破し…
と書いてますが、もし本当に論破できているのであれば、どうして論文として科学誌に提出しなかったのか疑問です。
結論を“神”とするところは確かに刮目に値します。
なんと貧弱な想像力!
なんと幼稚な想像力!
と。
神を信じることの最大の害悪は、この思考の停止にあると思います。
2021年9月29日に日本でレビュー済み
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ドーキンスのような優秀な生物学者に反論するというのは、通常の一般人にはない発想です。しかし、この本は生命の定義から論証し、丁寧に読者に進化論に対する批判的視点を学ばせてくれます。
進化論というのは、ともすれば人の世界観、人生観、にも影響を与えます。
そのようなものを「学者のえらい人が言っているから」「学校で習うから」「多くの証拠があるらしいから」という無批判な姿勢で受け取っている人がなんと多いことでしょうか。
この本も100%正しいとは限らないでしょう。しかし、いかなる大学者が主張し、いかに広く流布している理論に対しても、「本当にそうであろうか」と問題を提起し、反論を試みること、これこそ、真の科学的思考であります。
この本は、基本的な知識を紹介しつつ、丁寧な論証をすることで、読者に「生命とは何か」というテーマを考える材料をたくさん与えてくれます。類書のなかでも、特に読む価値があると思います。
進化論というのは、ともすれば人の世界観、人生観、にも影響を与えます。
そのようなものを「学者のえらい人が言っているから」「学校で習うから」「多くの証拠があるらしいから」という無批判な姿勢で受け取っている人がなんと多いことでしょうか。
この本も100%正しいとは限らないでしょう。しかし、いかなる大学者が主張し、いかに広く流布している理論に対しても、「本当にそうであろうか」と問題を提起し、反論を試みること、これこそ、真の科学的思考であります。
この本は、基本的な知識を紹介しつつ、丁寧な論証をすることで、読者に「生命とは何か」というテーマを考える材料をたくさん与えてくれます。類書のなかでも、特に読む価値があると思います。
2021年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生きている意味を肯定的に考えられるようになります。
ある意味ホッとしました。
高校の先生だそうですが、生徒が羨ましい。授業受けてみたいです。
ある意味ホッとしました。
高校の先生だそうですが、生徒が羨ましい。授業受けてみたいです。