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オタサーの姫 ~オタク過密時代の植生学~ 単行本(ソフトカバー) – 2015/4/15

4.0 5つ星のうち4.0 2個の評価

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購入オプションとあわせ買い

話題沸騰だけど都市伝説―
「オタサーの姫」は本当にいるの!?

TRPG(テーブルトークRPG)の「湯気女」、負けん気リケジョ、みんなと寝ちゃうお姫様、黒髪ロング嬢を奪い合うオタク男たち、SNSで姫になった腐女子、麻雀サークルの姫、アマチュア無線のお姉サマ――
「オタサーの姫」の実像に迫る実話がてんこ盛り!


【内容紹介】

日本人の5人に1人がオタクと言われる現代だが、カルチャーに由来する棲み分けのせいで、オタク男女の接点は乏しい。そんななか、男オタク多数の居場所にあらわれて、モテンモテンのモテモテになる「オタサーの姫」という存在が話題になっている。夢を与えるアイドルなのか、自意識過剰な勘違い女なのか、それともいびつな生態系の犠牲者なのか――。
賛否うずまく「オタサーの姫」現象の実態に迫る!
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商品の説明

著者について

●著:ジャンヤー宇都

東京都多摩地区出身。学習塾講師を務めたのち、編集プロダクション勤務を経て、現在はフリーランスの編集・ライター。主にITとカルチャーの分野で活動している。近著に『多摩あるある』(TOブックス)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ TOブックス (2015/4/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/4/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 207ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4864723702
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4864723701
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 1.6 x 19 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 2個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
2グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いわゆる「オタサーの姫」、すなわち「男性ばかりの集団における少数派(多くは紅一点)の女性」、あるいはそのような女性と交流があった男性に対して取材を行ったルポ。

まず「オタク」の定義自体が曖昧である(一つの基準としてアプリ「ハッカドール」の取扱カテゴリのファンであるという区切り方をしているが、本書で取り上げられた事例はそれに留まらない)ことや、「オタサーの姫」という名称自体が外部からの蔑称として生まれたということも念頭に置いた上で、さまざまな属性の集団における「少数派の女性によって(直接的あるいは間接的に)発生した問題」を取り上げている。

内容自体は結構エグい部分もあるのだが、軽妙な語り口のおかげで気軽に読める。用語の注釈も丁寧で面白い。個人的には、数少ない実名で登場した漫画家の金澤尚子(ぴよぷー)先生の、渋谷DCIにおけるマジック:ザ・ギャザリングのプロ達の話が興味深かった。男女関係よりもゲームを優先する集団であるためか、本書では珍しく人間関係の危機が訪れない話である。それでもリアルタイムのエッセイ漫画では描けなかったであろう生々しい話が少し取り上げられている。

(欲を言えば、麻雀の話で例に挙がっていた西原理恵子先生への取材も行って欲しかった)

集団としての性質にある程度の共通点こそあるものの、本書において取り上げられている事例はそれぞれ異なる要素が多く(「姫」も、男性側も、サークルとしての傾向も何もかも)、「オタサーの姫」という概念そのものをネタにしきれているわけではない。このあたりは、タイトルを見た時の印象とややギャップを感じた部分である。個別案件への取材がメインの本であることを前面に出したほうが良かったのではないか。

そもそも、多くは匿名ゆえに一読者の立場では真偽不明な話ばかりであり、仮に実話だとしてもある種のバイアス(本当にヤバい事例では取材や書籍化は無理だろう)がかかっているだろうから、ルポというよりは現代の寓話のような感覚で読むのが正しいように思えるし、実際に面白い読み物だった。本書では取り上げようとしても取材に至らなかった例もあるとのことなので、今後も定期的に追いかけることで(時代の変化などの要素も含め)より味のある企画になるかも知れない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いわゆる2ちゃんねる的な「あるあるネタ」が好きなこともあり、この書籍もその類のものなのだろうと思い書店にて表紙買いしましたが、良い意味で予想外の内容の書籍でした。

著者による「○○タイプのオタサーの姫は××なことが多い」というような書き出しに対して読者が「あるある」と共感する類の軽い書籍ではありませんでした。

本書籍は「そもそも≪オタサーの姫≫という言葉の中の”オタサー”とは何を指しているのか? “オタサー”なるものに属す”オタク”とはどのような趣味嗜好の人々のことを言っているのか?」というところにまで立ち返り、そこをある程度定義付けてから≪オタサーの姫≫という現象を考えていくといった内容になっています。

読みやすい文化系の論文というと堅苦しい響きになりますが、あるある本ではなく真面目にオタク文化について考察した本だという認識で読むと興味深く読めると思います。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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