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ヴェルサイユ宮の聖殺人 (ハヤカワ文庫JA) 文庫 – ノート, 2024/1/24

4.2 5つ星のうち4.2 15個の評価

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第10回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作

美しき公妃×カタブツ大尉

密室殺人、血のダイイングメッセージ、破られた聖書……黄昏のブルボン王朝を舞台に、異色バディの華麗なる事件簿シリーズ開幕!



1782年5月、フランス国王ルイ16世の従妹にしてパンティエーヴル公妃マリー=アメリーは、ヴェルサイユ宮の施錠された自室でオペラ座演出家の刺殺体を発見。遺体は聖書の切れ端を掴み、血文字を残していた。その傍らには意識を失くした男、ボーフランシュ大尉ジャン゠ジャックの姿が。ジャン゠ジャックは倒れる直前に、マリー=アメリーも見かけた謎の黒づくめの人物を目撃していた。マリー=アメリーは、犯人として投獄されかけていたジャン゠ジャックを相棒に、事件解決に乗り出すが……第10回アガサ・クリスティー賞優秀賞受賞作。



2024年2月下旬ハヤカワ文庫JA刊行予定

クリスティー賞受賞シリーズ第2弾、文庫オリジナルで登場!

『異端の聖女に捧げる鎮魂歌(仮題)』
宮園ありあ

革命前夜のブルボン王朝。公妃マリー=アメリーと大尉ジャン゠ジャックがノートル=ダム女子修道院で起きた連続殺人事件の謎に挑む!
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商品の説明

抜粋

4150315655

著者について

1968年生まれ。千葉県在住。千葉大学大学院人文社会科学研究科博士前期課程修了。2020年、本書(出版に際し『ミゼーレ・メイ・デウス』から改題)で第10回アガサ・クリスティー賞優秀賞を受賞し、デビュー。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2024/1/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2024/1/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 480ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4150315655
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4150315658
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.8 x 15.7 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 15個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
5つのうち4.2つ
15グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月29日に日本でレビュー済み
翻訳ミステリーを読んでいる錯覚を覚えた。
公妃と大尉のコンビネーションが素晴らしい。
面白かった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年1月25日に日本でレビュー済み
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 2020/11月に読んだ「地べたを旅立つ」(そえだ信)は、第十回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作でしたが、その時の優秀賞受賞作「ヴェルサイユ宮の聖殺人」(宮園ありあ 早川書房)を読み終えました。
 十八世紀後半、フランス革命前。ルイ十六世の従妹であり未亡人でもあるパンティエーヴル公妃とフランス陸軍大尉・ジャン=ジャックが探偵役となり、ヴェルサイユ宮殿内で起きたオペラ座演出家殺人事件の真相を暴き出していきます。巻末のフランス宮廷の如く絢爛たる参考文献を参照しながらの多くの史実に裏打ちされた力作だと感じ取れますが、パズラーとしてはどうなのでしょう?
 巻頭の二つのエピソード(チェサピーク湾における仏対英(少しだけ、クライブ・カッスラーの掴みにも似て)、ランブイエの森での回想)は、欧米のミステリを読んでいるようで心ときめきましたが、ページを追うにしたがって、ミステリ部分が希釈され、私が知ることのなかったフランス宮廷歴史ロマンとしての面白さが勝っているような印象を持ちました。それは、フィクションが持つ力と言うより、「歴史」の面白さのような気もします。
 不可能殺人か?ダイイングメッセージは?カラヴァッジョは?そして、誰が犯人なのか?すべての謎は須らく回収され、解き明かされていきますが、あまりインパクトのあるものではありません。伏線も置かれていますが、ハイライトされているようでかなり眩しい。パズラーですからそのストーリーを詳述できませんが、登場人物の<遡り>があって、手に汗握る冒険があって、それなりのアクションも盛り込まれ、でもマテリアルが多すぎて、二人の探偵たちから醸し出されるであろう事件解決に寄せる「思い」が最後まで伝わることがなかったと思います。
 とは言え、最後まで読ませる物語作家としてのパワーは受け取れました。そして、次作でもう一度パンティエーヴル公妃とフランス陸軍大尉・ジャン=ジャックのツンデレ風対目も当てられない無骨さに於けるちょっとぐっとくるような<やり取り>(笑)を見てみたいと思います。楽しみにしています。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブルボン朝フランス王国が黄昏を迎えつつある頃、国王ルイ16世の従妹の公妃マリー=アメリーは、ヴェルサイユ宮殿の施錠された自室で刺殺体に遭遇する。殺されていたのは、パリ・オペラ座の演出家に就任したばかりの男。傍らに意識を失くして横たわっていたのは戦場帰りの陸軍大尉。奇妙な縁で結ばれた才女気取りのやんごとなき貴婦人と第一容疑者のボーフランシュ大尉は、謎多き殺人事件に挑む(あらすじより一部抜粋)

最高権力に近い王族でもある公妃が自ら動いて陸軍大尉と殺人事件解決という無茶な設定なのに状況説明が上手いので、すんなり受け入れられました。

貴婦人なのに、ヴェルサイユで鍛えられたのか、肝が座っていて頭の切れる公妃と考えるより体を動かす方が向いてる陸軍大尉のバディは、お互い最初は反発し合いながら相手の事情と性格を知るうちに信頼関係が出来上がっていくのが良かったです。
謎を解きながら当時のフランスの世情、文化がよく分かり、煌びやかな宮殿、衣装、音楽、芸術への造詣も深くて、どんな様子が知りたくて画像検索しながら読み進めました。

まるで18世紀フランスの雰囲気を体験してるようで、読んでいて楽しかったです。

シリーズになって欲しいです。そして、二人がいろいろな事件を解決していく様が見たくなる作品。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月5日に日本でレビュー済み
推理小説としても歴史蘊蓄物としても冒険活劇としても中途半端でした。しかし一番萎えたのは頻出する「ワイン」でした。舞台がフランスなのに、雰囲気が台無しです。