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ふつうの相談 単行本 – 2023/8/16
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人が人を支えるとはどういうことか。心の回復はいかにして可能になるか。
この問いに答えるために、臨床心理学と医療人類学を駆使して、「ふつうの相談」を解き明かす。
精神分析からソーシャルワークまで、病院から学校まで、介護施設から子育て支援窓口まで、そして職場での立ち話から友人への打ち明け話まで。つまり、専門家から素人まで、あらゆるところに生い茂る「ふつうの相談」とは一体何か。
心のメカニズムを専門的に物語る学派知と、絶えずこれを相対化する世間知と現場知。これらの対話は、やがて球体の臨床学へとたどり着き、対人支援の一般理論を描き出す。
補遺として「中断十カ条――若き心理士への手紙」を収録。
目次
まえがき――心理療法論、友人論
*
ふつうの相談――形態・構造・位置
序論
1 三つの風景
2 学派的心理療法論と現場的心理療法論
3 冶金スキーム
4 ふつうの相談の位置
第1部 〈ふつうの相談〉の形態
1 私の文脈
2 〈ふつうの相談〉のアセスメント
3 〈ふつうの相談〉の技法
4 〈ふつうの相談〉の機能
5 小括り――構造に向かって
第2部 ふつうの相談の構造
1 ふつうの相談0
2 ふつうの相談B
3 ふつうの相談C
結論 ふつうの相談の位置
1 ふつうの相談A――メンタルヘルスケアの地球儀
2 臨床知
3 球体の臨床学――終わりに代えて
*
補論:中断十カ条――若き心理士への手紙
あとがき――小さなフォントで
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社金剛出版
- 発売日2023/8/16
- 寸法12.8 x 1.2 x 18.8 cm
- ISBN-104772419837
- ISBN-13978-4772419833
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価格 | ¥4,180¥4,180 | ¥3,960¥3,960 | ¥2,640¥2,640 | ¥2,640¥2,640 |
著者 | 笠井清登 責任編集/熊谷晋一郎・宮本有紀・東畑開人・熊倉陽介 編著 | ドナルド・ロバートソン 著/東畑開人・藤井翔太 監訳/小川修平・木甲斐智紀・四方陽裕・船場美佐子 訳 | 森岡正芳・東畑開人 編 | 森岡正芳 編 |
登録情報
- 出版社 : 金剛出版 (2023/8/16)
- 発売日 : 2023/8/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 200ページ
- ISBN-10 : 4772419837
- ISBN-13 : 978-4772419833
- 寸法 : 12.8 x 1.2 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 26,969位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 55位臨床心理学
- - 164位臨床心理学・精神分析
- カスタマーレビュー:
著者について
1983年東京生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。
京都大学教育学部卒、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。
精神科クリニックでの勤務と、十文字学園女子大学准教授を経て
「白金高輪カウンセリングルーム」主宰。
博士(教育学)・臨床心理士。
著書に『野の医者は笑う―心の治療とは何か』(誠信書房2015)『日本のありふれた心理療法―ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』(誠信書房2017)『居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書』(医学書院 2019)、『心はどこへ消えた?』(文藝春秋 2021)、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(新潮社 2022)、『聞く聞く技術 聞いてもらう技術』(筑摩書房 2022)など。訳書にDavies『心理療法家の人類学―心の専門家はいかにして作られるのか』(誠信書房 2018) Robertson『認知行動療法の哲学』(金剛出版 2022)。
2019年、『居るのはつらいよ』で第19回大佛次郎論壇賞受賞、紀伊国屋じんぶん大賞2020受賞。
イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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学生時代に社会心理学を専攻し、現在は知的障害者施設に勤務している者です。
利用者さんはもとより、家族からの相談をうける機会も多い仕事の為、自分の気持ちの整理、相手からの話の整理に戸惑うことも多いのですが、この「ふつうの相談」という概念を新しく知ることにより、スカッとブレイクスルーできました。とても有難く、この本に出合えて感謝しています。
ケアとひとくくりにされる無償労働的な要素が多いと感じる職業の方におススメします。
普段の会話の中に、相談は入ってるよね。
自分でハードル上げずに相談できてることに気づくのも大事なんですね。
しばらくして思い出した頃に再読したら、別の発見があるかも。
いるのがつらいよ から、一緒に思考を深めさせていただいた感じがする。
中井久夫にならって挿入される断片的考察の中でもとりわけ、「冷たく硬いように見える社会にも、ゆるく変動する小さな関節がそれなりにあること」(59)、「技法は空虚な容れ物に過ぎない」(89)、「制度の硬い腕」(131)の3つは強く印象に残った。3つ目を備忘を兼ねて書き起こしておきたい。
「もう一つ補足しておきたいのは、制度に宿る権力の保護的側面である。児童相談所の臨床にそれが端的に現れる。家庭での養育困難や虐待があり、学校や地域でも抱えきれない子どもたちに対して、児童相談所は一時保護という国家権力を発動する。それはもちろん、子どもや保護者の権利を侵害し、大きな傷跡を残すこともあるが、同時に彼らの心を守ることも多くある。一時保護所での囲われた生活が子どもの心にしばし安らぎを与える。そこで生まれた他者とのつながりが発達を再起動する。あるいは親の側にもしばしの余裕ができる。その時、権力は「硬い腕」である。制度の持つ強制力は、叩かれても簡単には砕けないからこそ、暴力に苛まれ、暴力が漏れ出す子どもたちを「抱っこ」することができる。このような制度の硬い腕に抱かれた上で、次にたとえば、児童相談所や一時保護所の職員(そして家族や地域の人たち)の「柔らかい腕」に抱かれることが可能になるのである」(131)
児童相談所が国家権力を発動する、との下りには、福祉が介入と支援の二重役割を担うことを強いられていること、それに伴う困難(佐々木大樹『暴力を手放す 児童虐待・性加害・家庭内暴力へのアプローチ』)が想起され、やや書きぶりに違和感が残るが、このことは、ここで東畑が、その常識的な感性をもって、制度・権力の保護的側面に注意喚起をすることの価値を減ずるものではない。
同書は、ややもすれば軽視されやすい、常識的な感性を一貫して擁護するが、「〈ふつうの相談〉では価値の社会的側面を重視する」(52 f.)に続いて「価値の社会的側面にはしばしばマイノリティに対する暴力が含まれていること」(54)を指摘することを忘れない。
ここに付された註は、『こころの支援と社会モデル』所収の「善き治療とは何か あるいは、イワシの頭に癒されていいのか」に飛ぶ。当該論文では、世間知を共有していないユーザーとの出会いへの対応として、臨床者がエスノグラフィ、ノンフィクション、当事者研究を参照することが促されている。「適応」をハルトマンや千葉雅也を参照しつつ取り上げて評価する下り、「善き治療」の相対化のための視点等、それ自体は興味深いが、具体的な暴力の対処の事例を求める向きは別の著作、論文を当たる必要がある。
長い会話をしているかのような読書体験で、内容のラディカルさに反して自然に読み通すことができたが、強いて引っ掛かりを覚えたのは、「私の場合、勤めていた女子大で」とある下りで、前後の文脈、文意踏まえても「大学」と直す方がよいように思った。
カウンセラー、心理療法家であっても現場で必ず純粋なカウンセリングだけをしているわけではない。むしろ、そっちの方がウェイトが大きいこともある。この本ではともすれば不純物の様な存在でもあるその部分に焦点を当てて、それがどんな風に行われ、どんな位置づけにあるのかを考察していく。確かに頷ける部分は多い。
心理等の専門家でない一般の人に向けてというものはあまり感じられなかった。もともとそういった意図はあまりなかったのかもしれない。専門家と人文系の人向けに思われた。
今までは認識できなかった選択肢を、今後は明確に一つの治療選択肢として選べるきっかけになったと思う。
それが、ふつうの相談。
専門的な意見ではなく、近所のおばちゃんが知り合いのことを思いやるように、普通の相談を行うことだ。
一見すると、専門的な治療法こそが尊くて、ふつうの相談が軽んじられることも多いと筆者は述べている。しかし、患者にとってケアが本当に必要な場面において、ふつうの相談がとても効果的な場面もあるはずだ。
今まで、雑談としか考えていなかったものを、治療の手段として、明確に取り入れることで、より良い結果につなげられるきっかけになりそうです。
ふつうの相談を認識して、これから実践して、よりよい「ふつうの相談」を提供できるようになりたいと感じました。
また、中断10ヶ条ももっと若い自分に伝えてあげたいし、今読んでも、なるほどと感じられた。
今、読んだことで、とても勇気つけられる気がしました。
東畑先生の本が初めてという方は、まずは『居るのはつはいよ』がオススメです。