「なぜあなたは、このようなひどく役に立たなそうな本を手にとってくれたのか」(本書9ページより)とか、「その怪しげな書名、あるいは気色の悪いカバー」(同じく本書9ページより)や、まるで小学生が昆虫採集にでも行くかのようなスタイルでの「無常採集」のための装備品の紹介など、他の学術書ではめったにお目にかかれないようなかなり軽いノリの面白文章から始まるかなり変わった本。
しかし、本書の内容を通して読むと、中盤はなかなかに真面目な中国の死神「無常」について語る内容で、けっこう真面目で難しい本となっております。
笑いも知識も提供してくれるよい本です。
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中国の死神 単行本 – 2023/7/14
大谷 亨
(著)
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購入オプションとあわせ買い
中国の死神である「無常」。寿命が尽きようとする者の魂を捉えにくるこの冥界からの使者は、日本では無名だが中国ではよく知られた民間信仰の鬼神である。冥界と密接な関係をもつ廟で盛んに祀られ、その信仰は中国にとどまらず台湾や東南アジア各地にまで広がっている。
「白と黒」のペアで存在することが多い無常は、謎の高帽子をかぶったり長い舌をダラリと垂らしたりと、強烈な視覚イメージで中国人のあいだに根づいている。だがその一方、無常がいつ、どの地域で、どのように誕生して現在に至るのか、なぜ人々は死神を拝むのか、そうした無常信仰に対する客観的な考察はこれまで十分になされてこなかった。
本書は、2年半に及ぶ中国でのフィールドワークに基づきながら、無常の歴史的変遷を緻密にたどり、妖怪から神へと上り詰めたそのプロセスや背景にある民間信仰の原理を明らかにする中国妖怪学の書。貴重な写真をフルカラーで130点以上収録。
まえがき――なぜ無常なのか
序論 謎多き無常
第1章 無常を採集する
1 廟(難易度:★☆☆)
2 祭り(難易度:★★☆)
3 口頭伝承(難易度:★★★)
無常珍道中A――地獄のシンデレラ@山東省菏沢市鄄城県信義村・信義大廟(二〇一九年一月七日)
無常珍道中B――地獄の扉を開いたのは誰@山東省菏沢市鄄城県閆什鎮閆什村・砂土廟(二〇一九年一月八日)
第2章 無常を観察する
1 無常イメージの変遷――もともと黒無常はいなかった
2 無常信仰の発展原理1――馬巷城隍廟の無常信仰を事例として
3 無常信仰の発展原理2――東南アジア華人の無常信仰を事例として
無常珍道中C――地獄のふもとの不届き者ども@山西省臨汾市蒲県・東嶽廟(二〇一九年一月五日)
無常珍道中D――地獄のゼリービーンズ@重慶市長寿区但渡鎮未名村(二〇一九年一月三日)
第3章 無常を考察する
1 黒無常の誕生――摸壁鬼というバケモノに着目して
2 白無常の誕生――山魈というバケモノに着目して
無常珍道中E――地獄の美熟女@山東省菏沢市鄄城県信義村・信義大廟(二〇一九年十一月二十一日)
結論 つまるところ無常とは
引用・参照文献
あとがき――再び、なぜ無常なのか
「白と黒」のペアで存在することが多い無常は、謎の高帽子をかぶったり長い舌をダラリと垂らしたりと、強烈な視覚イメージで中国人のあいだに根づいている。だがその一方、無常がいつ、どの地域で、どのように誕生して現在に至るのか、なぜ人々は死神を拝むのか、そうした無常信仰に対する客観的な考察はこれまで十分になされてこなかった。
本書は、2年半に及ぶ中国でのフィールドワークに基づきながら、無常の歴史的変遷を緻密にたどり、妖怪から神へと上り詰めたそのプロセスや背景にある民間信仰の原理を明らかにする中国妖怪学の書。貴重な写真をフルカラーで130点以上収録。
目次
まえがき――なぜ無常なのか
序論 謎多き無常
第1章 無常を採集する
1 廟(難易度:★☆☆)
2 祭り(難易度:★★☆)
3 口頭伝承(難易度:★★★)
無常珍道中A――地獄のシンデレラ@山東省菏沢市鄄城県信義村・信義大廟(二〇一九年一月七日)
無常珍道中B――地獄の扉を開いたのは誰@山東省菏沢市鄄城県閆什鎮閆什村・砂土廟(二〇一九年一月八日)
第2章 無常を観察する
1 無常イメージの変遷――もともと黒無常はいなかった
2 無常信仰の発展原理1――馬巷城隍廟の無常信仰を事例として
3 無常信仰の発展原理2――東南アジア華人の無常信仰を事例として
無常珍道中C――地獄のふもとの不届き者ども@山西省臨汾市蒲県・東嶽廟(二〇一九年一月五日)
無常珍道中D――地獄のゼリービーンズ@重慶市長寿区但渡鎮未名村(二〇一九年一月三日)
第3章 無常を考察する
1 黒無常の誕生――摸壁鬼というバケモノに着目して
2 白無常の誕生――山魈というバケモノに着目して
無常珍道中E――地獄の美熟女@山東省菏沢市鄄城県信義村・信義大廟(二〇一九年十一月二十一日)
結論 つまるところ無常とは
引用・参照文献
あとがき――再び、なぜ無常なのか
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社青弓社
- 発売日2023/7/14
- 寸法1.5 x 21 x 14.8 cm
- ISBN-104787220993
- ISBN-13978-4787220998
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出版社より
2年半に及ぶ中国でのフィールドワークに基づき、無常の歴史的変遷を緻密にたどり、妖怪から神へと上り詰めたそのプロセスや背景にある民間信仰の原理を明らかにする中国妖怪学の書。貴重な写真をフルカラーで130点以上収録。
商品の説明
著者について
1989年、北海道生まれ。中央大学文学部卒業後、東北大学大学院国際文化研究科に進学。同大学院在学中に、廈門大学人文学院に高級進修生として留学。2022年、東北大学大学院国際文化研究科で博士号(学術)を取得。現在、東北大学大学院国際文化研究科フェロー、無常党副書記。専攻は中国民俗学。論文に「無常鬼の精怪性、あるいは中国における妖怪学の試み――無常・摸壁・山魈の類似を手がかりとして」(第19回櫻井徳太郎賞受賞)、学位論文に「無常鬼の研究――〈精怪〉から〈神〉への軌跡」(第21回アジア太平洋研究賞受賞)。
登録情報
- 出版社 : 青弓社 (2023/7/14)
- 発売日 : 2023/7/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 200ページ
- ISBN-10 : 4787220993
- ISBN-13 : 978-4787220998
- 寸法 : 1.5 x 21 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 32,692位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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5 星
私の知りたいことが書いてあった
私も台湾で七爺八爺を慕っている者です。同じく神様好きな友達が、香港では七爺のソロ活動が多いという話を聞き見に行くと全くそうで、さらにマレーシアでは七爺を憑依させるタンキーが結構いることも知りました。しかし台湾ではソロ活動はほぼ0なのです。こりゃどういうこと?と思っていたところにこの本です。おそらく一般の読者が理解できないことも、そうそうそう!とものすごく共感しつつ読みました。本当に書いていただいてありがとうございます!
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2024年4月4日に日本でレビュー済み
私も台湾で七爺八爺を慕っている者です。同じく神様好きな友達が、香港では七爺のソロ活動が多いという話を聞き見に行くと全くそうで、さらにマレーシアでは七爺を憑依させるタンキーが結構いることも知りました。しかし台湾ではソロ活動はほぼ0なのです。こりゃどういうこと?と思っていたところにこの本です。おそらく一般の読者が理解できないことも、そうそうそう!とものすごく共感しつつ読みました。本当に書いていただいてありがとうございます!
私も台湾で七爺八爺を慕っている者です。同じく神様好きな友達が、香港では七爺のソロ活動が多いという話を聞き見に行くと全くそうで、さらにマレーシアでは七爺を憑依させるタンキーが結構いることも知りました。しかし台湾ではソロ活動はほぼ0なのです。こりゃどういうこと?と思っていたところにこの本です。おそらく一般の読者が理解できないことも、そうそうそう!とものすごく共感しつつ読みました。本当に書いていただいてありがとうございます!
このレビューの画像
2023年9月10日に日本でレビュー済み
著者流に言えば、タイトルに「ビビビッ」と来て購入した本。
西欧の死神や日本の死神(落語や昔話に出てくるやつ。イメージはちょっと西欧に近い?)はなんとなく思い浮かぶけれど、中国の死神と言われてもまったくピンと来ない。
この表紙の異質な像がそうなのか?
そんな「匂魂使者(冥界からの使者)」である「無常」という存在に惹かれた著者が、文献を漁り、フィールドワークを行っていく様子と共に、その存在のバリエーションや変遷とルーツに迫っていく本でした。
博士論文が元になっているということですが、著者の情感豊かな語りは楽しく、読みにくさや小難しさを感じることなく、中国の民間信仰文化とその歴史の一端に触れることができました。写真や図版が豊富なのも良かった。
妖怪や中国文化に興味がある、あるいは私のように単に何かの歴史やルーツを深堀りしていく話がおもしろくて好きだという人にオススメです。
西欧の死神や日本の死神(落語や昔話に出てくるやつ。イメージはちょっと西欧に近い?)はなんとなく思い浮かぶけれど、中国の死神と言われてもまったくピンと来ない。
この表紙の異質な像がそうなのか?
そんな「匂魂使者(冥界からの使者)」である「無常」という存在に惹かれた著者が、文献を漁り、フィールドワークを行っていく様子と共に、その存在のバリエーションや変遷とルーツに迫っていく本でした。
博士論文が元になっているということですが、著者の情感豊かな語りは楽しく、読みにくさや小難しさを感じることなく、中国の民間信仰文化とその歴史の一端に触れることができました。写真や図版が豊富なのも良かった。
妖怪や中国文化に興味がある、あるいは私のように単に何かの歴史やルーツを深堀りしていく話がおもしろくて好きだという人にオススメです。
2024年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者のTwitterや某民俗学ラジオをきっかけにして本書に出会いました。
素人の自分からすると「フリガナを…ください…」という局面が沢山ありましたが、全体の流れは分かりやすく、大変興味深かったです。
Twitterの投稿や本作の写真を見ていると、中国の素朴な田舎の暮らしや景色が垣間見れ、ワクワクします。
とはいえ旅行にはハードルが高そうなので、いつか無常ツアーなど組んでいただきたいものです。
素人の自分からすると「フリガナを…ください…」という局面が沢山ありましたが、全体の流れは分かりやすく、大変興味深かったです。
Twitterの投稿や本作の写真を見ていると、中国の素朴な田舎の暮らしや景色が垣間見れ、ワクワクします。
とはいえ旅行にはハードルが高そうなので、いつか無常ツアーなど組んでいただきたいものです。
2023年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
博士論文をベースにしているせいか、手書きの図などにやや固さが残るが、無常の分布図や豊富なカラー写真、エッセイ風の文章などにフィールドワークの息づかいが感じられる。値段からすると、網羅的な図鑑を想像したが、こういうエッセイ風の民俗学本も楽しかった。何より論旨が平易で分かりやすかった。学術書にしては電子書籍化も早い。
2023年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ほとんどはフィールドワークの話でした。
それはそれで面白いのですが、個人的には
文化面からの考察を期待していたので、ちょっと
期待はずれでした。
写真は美しいです。
それはそれで面白いのですが、個人的には
文化面からの考察を期待していたので、ちょっと
期待はずれでした。
写真は美しいです。