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ユートロニカのこちら側 (ハヤカワ文庫JA) Kindle版

4.0 5つ星のうち4.0 159個の評価

個人情報を提供する見返りとして、生活全般を保証する実験都市アガスティア・リゾート。理想的な環境で生きる人々が向き合うのは、進化と未来を啓示する"永遠の静寂"だった――『ゲームの王国』で話題を呼ぶSF新世代の俊英がユートピアの極北を描き出す! 解説収録/入江哲朗
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出版社より

ユートロニカ ゲーム 上 ゲーム 下 嘘
ユートロニカのこちら側 ゲームの王国 上 ゲームの王国 下 嘘と正典
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.0
159
5つ星のうち4.4
327
5つ星のうち4.3
343
5つ星のうち4.3
278
価格 ¥924 ¥924 ¥924 ¥924
内容紹介 第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉受賞作 SF新世代の俊英が描くユートピアの極北 個人情報を提供する見返りとして、生活全般を保証する実験都市アガスティア・リゾート。理想的な環境で生きる人々が向き合うのは、進化と未来を啓示する“永遠の静寂”だった。 第38回日本SF大賞&第31回山周賞W受賞作、待望の文庫化! 百万人以上の生命を奪ったすべての不条理は、少女と少年を見つめながら進行する……まるで「ゲーム」のように。規格外のSF巨篇! 第38回日本SF大賞&第31回山周賞W受賞作、待望の文庫化! 百万人以上の生命を奪ったすべての不条理は、少女と少年を見つめながら進行する……まるで「ゲーム」のように。規格外のSF巨篇! SFと文学の最前線!第162回直木賞候補作 稀代のマジシャンが本物の時間旅行に挑む「魔術師」、名馬スペシャルウィークを仰ぐ傑作青春小説「ひとすじの光」など全6篇収録

商品の説明

出版社からのコメント

ハヤカワSFコンテストとは……?

早川書房はつねにSFのジャンルをリードし、21世紀に入っても、
伊藤計劃、円城塔、冲方丁、小川一水など新世代の作家を陸続と紹介し、
高い評価を得てきました。いまやその活動は日本国内にとどまらず、
日本SFの世界への紹介、さまざまなメディアミックス展開を
「ハヤカワSF Project」として推し進めています。
そのプロジェクトの一環として、世界に通用する新たな才能の発掘と、
その作品の全世界への発信を目的とした新人賞が「ハヤカワSFコンテスト」です。
中篇から長篇までを対象とし、長さにかかわらずもっとも優れた作品に大賞を与え、
受賞作品は、日本国内では小社より単行本及び電子書籍で刊行するとともに、
英語、中国語に翻訳し、世界へ向けた電子配信をします。
さらに、趣旨に賛同する企業の協力を得て、
映画、ゲーム、アニメーションなど多角的なメディアミックス展開を目指します。

著者について

小川哲(おがわ・さとし)
1986年。千葉県出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在学中。
本作『ユートロニカのこちら側』で、第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B078JMBQLJ
  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2017/12/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/12/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 2409 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
  • 本の長さ ‏ : ‎ 301ページ
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 159個の評価

著者について

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小川 哲
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1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第三八回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。『嘘と正典』(2019年)で第162回直木三十五賞候補となる。

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
159グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章に力があり、刺激に富んだ文章が出てくる。
物語は情報が完全に管理されたプライバシ―のない都市で暮らす実験が舞台なのだが、
いや、普通に面白いですよ。
テーマは日常と非日常でしょうか。
SF好きなら最先端の管理社会ものとしてぜひ一読願いたいが、
オチが伊藤計劃の「ハーモニー」と似ていることについては論争を呼ぶだろう。
このオチをぼくがそんなに評価しないこともあるのだが。
あと、作者はフリーライダーという概念を参考に書いているようだが、
フリーライダーという概念が経済学の用語であることの解説がないのでちょっとわかりにくい。
ニーチェの「善悪の彼岸」で述べられてることかと勘ちがいしたがそうではなく、経済原理による概念のようだ。
対価を払わずに経済サーヴィスを利用する者を指す。

ちなみに、学者が好みそうなフレーズは随所に盛り込まれている。
それを読むためだけにも読んでもいいんじゃないだろうか。

ただ、ぼくは、これは歴史的記念碑ではなく、何か監視社会の一大傑作が作られる際の準備段階ではないかと思ったりする。
これは、日常と非日常をテーマとしており、日常はもちろん情報管理されているのだが、さて、非日常はとなるとより面白かった。
現在において、監視社会について最も正確に書き記した書物ではあると思う。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 アガスティアリゾート。
 そこは、自身のプライバシーを無条件に提供する者のみが居住を許される特別地区だ。
 感受性の強い人間は、必要以上にストレスを感じることになってしまうことから、その街では、鈍感さが最も尊い美徳のひとつとなっている。
 各人の目が見る情報はすべて提供されるため、街を管理するサーバントは、この街の人間関係と欲望、欲求のほとんどを知っている。
 したがって、その街では犯罪を未然に防ぐことが可能であり、危険の排除から、危険の予測と回避への転換が、アガスティアリゾートの基盤となっている。
 では、果たしてプライバシーを犠牲にして獲得した平和に価値はあるのか。
 犯罪者を行為ではなく目的で裁くことは許されるのか。
 理想の街に暮らす多くの人々は、自分が利用している側だと思い込んでいるが、実は、体よく利用されているだけなのではないか。
 本書ではそこから更に踏み込み、そもそも「自由」とは何なのか、自由の解釈や意識についても問題提起がなされている。
 アガスティアリゾートで暮らす多くの人々は、それぞれが自由を謳歌しており、監視されていることを不自由とは感じていない。彼らは彼らの基準において自由を謳歌している。
 しかし、人間は不自由からの解放という形でしか自由を認識できない。不自由がなくなれば自由もなくなる。完全に欲求が満たされれば欲求は存在しなくなる。
 人間は嫌なことや難しいことがあれば、意識を呼び出して、うんと考えてそれを解決しなければならない。つまりストレスが意識を発生させる。しかし、人間は、考えなければならないことがあれば、なるだけ考えなくてもすむように技術を進化させていく。そうやって人々の希望どおりストレスを無くしていくと、最後は意識が消滅するのではないか。人間はストレスを感じず、ずっと無意識のまま生活することになる。
 いくらかの割合の人間がほぼ完全に無意識になったとき、永遠の静寂(ユートロニカ)が訪れる。
 
 以上のとおり、本書のテーマはなかなかにして深く考えさせられる。
 小川哲の作品は、超傑作「ゲームの王国」もしかり、エンタメでありながら作者が伝えたい情報に深みがあり、小川哲ならではのオリジナリティーを感じる。
 また、彼の文体には好感を持つし、彼の文学的技巧にも魅力を感じる。
 例えば次のような比喩がある。
「バスタブがお湯でいっぱいになるように、自分に足りていなかった何かが満たされていくのを感じた」
「灰色に濁った、何かに八つ当たりするような雨だった。湿った床がねっとりと靴底に粘ついた」
 こんなのもある。
「個人情報が直接的に金銭と結びついた社会においては、自分をどれだけ箇条書きにできるかが人間の価値になっている。」
「機械にまかせて事件を解決するようになったら人間として終わりだ。責任を取ることは人間に残された美点の最後の砦だからな」
 今後の作品がとても楽しみな作家のひとりとなりました。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年7月11日に日本でレビュー済み
すべて同じ印象でした。
話し方の論理が同じというか、みんな同じ知的レベルで個性がないというか。
内容はすごくおもしろかったです。
ありがとうございました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年10月6日に日本でレビュー済み
ビートルズのようなポップさがありながら、人物描写が秀逸で、章を進めるにつれどんどんはまっていく感じがありました。
2020年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者の作品としては「嘘と正典」に次いで本作を読んだが、SF色が濃い。近未来の監視社会施設を舞台にしているが、通常のディストピア小説と異なるのは、"住民側"が情報を全て売る事を許諾している点である。人工知能(AI)の2045年問題において、楽観派が勝利した事を前提に、その時、「人間はどう生きるか」、という問題を先取りした感がある。施設の創立・運営はマイン社という会社が行なっており、各章毎に登場人物が異なる。

第一章、ジョンとジェシカの夫妻の内、妻のジェシカは積極的にこの施設に順応するが、夫のジョンは("背後霊"に監視されている様で)馴染めない。これに対する施設の精神科医のアドバイスが面白い。「通常の社会でも人は道徳の様な背後霊に縛られているのだから我慢しなさい」。中々、形而上学的なアドバイスである。また、ジョンにはジェシカと別れて施設を出る程の決断は出来ない。「選択肢がない時に人はどう行動すべき」かを問い掛けている様にも映る。第三章、物語とはやや離れるが、意識を含む情報を全て蓄積していれば犯罪を未然に防げるという着眼点も面白い。この他、施設の警察がナチス的であるとか、自由と束縛との関係とか作者の思索の幅は広いが、どうも物語が練れていない感があって求心力という点では今一つという印象。それで、連作短編集の様な体裁にしたのだろう。AIをハードウェアとソフトウェアとに別けている点も知識不足か。

上述した通り、色々と面白い、あるいは先見性のある鋭い着眼点が多い作品だけに、小説として練れていない点が惜しい。それでも、考えさせられる点が多い(特に、2045年問題)ので一読の価値がある秀作だと思った。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年12月26日に日本でレビュー済み
『127ミリリットル。いい数字だ。127は31番目の素数で、31は11番目の素数で、11は5番目の素数で5は3番目の素数だ。3は2番目の素数で、2は最初の素数だから、127は完璧な素数になる。』(第4章、「理屈湖の畔で」、177ページより)

第3回ハヤカワSF大賞受賞作。更にこうした場では珍しいことに連作短編となっている。
そしてその出来はというと……すこぶる良い。ロケーションを米国、その一部で発達を進める情報的先進リゾート地が主たる舞台……とここだけ見ると飛浩隆「グラン・ヴァカンス」を想起させるところだ。だがその出来の方向性は、どちらかというといわゆるSF的奇想・着想よりか、人間の内面へと向かっている。

――ポケベルも、携帯電話も、スマートフォンもない昔々は、人に連絡をつけるにも前提となる知識を求められたり、電話交換手や家人を介したりと「情報が損なわれる/漏洩する」リスクを控えていた。かつてはフィクションの世界で常套手段として用いられていた「意思疎通のすれ違い」も、悲しいことに「LINE」一本で容易に使えなくなってしまっている現代だ。

この「ユートロニカのこちら側」で見えてくる「すれ違い」は行き過ぎた管理情報社会への抵抗や危機意識によるものを根としているだろう。これを卑近するものと比べると、第三者的目線という意味でフェイスブック、ツイッターなどのSNSが近いかもしれない。そうした現代だからこそ掘り下げうる余地の出てきた価値観や思想を、SFの科学的プロットで補強して創られた本作は、第1章から第3章まではさながら海外短編小説の名手――O・ヘンリやモーパッサン――を思わす人の情緒の味わい深さを感じさせる。ただし甘みはなく、苦味と哀切、そしてノスタルジィが主となるが。

そして前半で豊かに人々を描き、作品世界の持つ側面を多角的に描いたのち、ステージは後半へ。第4章からはその構造自体に疑問を投げかける人々へと移る。その静かな反抗活動がどのような幕引きを迎えるかは、是非とも読んで確かめてほしい。

2008年の「ハーモニー」においてディストピアの社会は激しく、そして末期は静かな雨のように描写された。
それが2015年にはまた別の「S」……社会的な形で、情緒的に描かれたということが偶然の一致か伊藤計劃の影響がなせる業か、個人的には非常に面白く、また興味深く感じた。次作にも期待!
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年11月21日に日本でレビュー済み
大賞をとれるだけあり、文章はすんなり読める。しかし、どこかで見たような設定、描写がほとんどである。
巻末に選考員のコメントがあるが、東浩紀と同じ感想を覚えた。要するにあっさりしすぎている。
もう少しとんがった部分=個性がほしかった。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ディストピア小説というか、今の世の中に対する懸念を書いてあるように感じた。管理社会ではなくネットを通じて自分にその時心地よい世界に浸る、そうなるのであれば自身の情報を提供しても構わない、AIが提案してくれる自分が興味のある分野に勤しむ・・・。そんなのでいいの?というのは肌感覚としてよくわかる。
ただ、小説としてどうかと言われると、少々理が勝ち過ぎかなあという印象。最近の音楽のように上手にいろんな要素をミックスして、言い換えると“作った感”が表に出てしまっているカンジ。(嫌いじゃないけど。)
そんなわけで、もっと強いパッションで・・・、とも感じたが、このあたりは読み手によるのかなと思う。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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