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神のダイスを見上げて (光文社文庫) 文庫 – 2021/7/13

4.1 5つ星のうち4.1 179個の評価

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知念実希人の感動ミステリー!
人類滅亡まであと5日。僕の姉さんが殺された――

【内容紹介】
二〇二三年十月、小惑星ダイスが地球に接近。
人類滅亡の恐怖に世界が混乱する中、亮の姉・圭子が殺された。
残された五日間で復讐を決意した亮は、謎の同級生・美咲の助けを得て、犯人を追うことに。
しかし亮や周囲の人間が狙われ、謎は深まり続ける。
姉の死の真相と、亮が終末に目にする光景とは?
感動止まらない、青春と絶望のカウントダウン・ミステリー!

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商品の説明

著者について

【著者略歴】
知念実希人(ちねんみきと)
1978年、沖縄県生まれ。
東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。
2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。
'12年、同作を改題した『誰がための刃』で作家デビュー。
「天久鷹央の推理カルテ」シリーズが人気を博し、『仮面病棟』が2015年啓文堂書店文庫大賞を受賞、ベストセラーに。
他の著書に、『優しい死神の飼い方』『黒猫の小夜曲』『屋上のテロリスト』
『時限病棟』『ひとつむぎの手』『レフトハンド・ブラザーフッド』
『十字架のカルテ』『傷痕のメッセ―ジ』「神酒クリニックで乾杯を」シリーズなどがある。
今もっとも多くの読者に支持される、大注目の作家のひとり。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2021/7/13)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/7/13
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 352ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4334792146
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4334792145
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.4 x 15.2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 179個の評価

著者について

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知念 実希人
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知念 実希人(ちねん・みきと)

1978年、沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。

2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーに。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』で、18年、19年本屋大賞連続ノミネート。今もっとも多くの読者に支持される、最注目のミステリー作家(本データは「レゾンデートル」ISBN-13: 978-4408554747が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
179グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年1月9日に日本でレビュー済み
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この後どうなるんだろう、より、清々しい結末にいい気分で読み終えました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月12日に日本でレビュー済み
軽い青春小説ですね。推理部分は雑だし終盤の展開も駆け足すぎる感じがありました。著者の他作品を読んでいて推理部分は期待していたので推理がしょぼかったのはちょっと残念。いろいろ詰め込みすぎて展開が雑だったかなぁ
改めて考えると不満点は結構ありますが、割と好きな作品でしたね。勢いがあって一気に読めました。緻密な推理やストーリー展開を期待する方には向かないと思いますけど、さっと読めるライトなエンタメ小説を求める方にはオススメ出来るかな。ラノベ的です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いいね
2020年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく安くて、帯つきで汚れがなく新品と同じでこの値段は、最高でした。気分よく読めました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年1月17日に日本でレビュー済み
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ハッピーエンドは必須
2019年6月15日に日本でレビュー済み
時限病棟読んでから、数冊手に取るも、「軽さ」が気に食わず、投げ出してました。

本作は設定が重めのためか、「軽さ」を感じることなく、

最後まで一気読みしました。

サクッと読めて、胸がじんわりする良書です。

家族を奪われ、復讐にとりつかれた主人公が、何だかんだで、

最後は大切なものを手にいれ、人類滅亡!?の時を迎える...。

確かに、謎解きとかショボいのは否めないけど、

それを補ってあまりある面白さが、ある!

ミステリーとか、パニックスリラーじゃなくて、

青春小説というほうがしっくり来るかな。

読んで損なし!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年11月20日に日本でレビュー済み
すでに他の方も指摘しておられるが、とにかく本作における「黒幕」小惑星ダイスの非リアリティだけはいただけない。本筋自体は悪くないのに、これで台無しになっている

もとより作者に(架空の)小惑星の地球衝突にいたる精緻な天体力学を教授する意図などなく、あくまでもその衝突が必然的に引き起こす「人類絶滅という舞台装置」を欲したのみであろう
「人間が生きる意味」というテーマをダイレクトに引き出せる点、主人公と彼が生きる世界の滅亡を約束する天体衝突はSFの枠を超えた、現代創作の最強フォーマットの一つと言える

以下は自分が未読のものも混じっているが、新井素子の「ひとめあなたに…」や伊坂幸太郎の「終末のフール」、凪良ゆうの「滅びの前のシャングリラ」など日本の小説限定でかつ、自分がいますぐ挙げられる範囲でも隕石落下カタストロフを題材にしている小説は複数ある。そんな中で本作は、法治が崩壊しつつある社会でどさくさ紛れに発生した犯罪(被害者は、主人公の姉)への制裁を、残されたわずか五日間で成し遂げようと決意した青年を主人公としている。つまり本作の主人公はこの種の作品にありがちな「終焉を意識した」人生の畳み方にはとりかからない。あくまでも(あるはずのない)未来に繋げることが前提の行為に、執着するのだ。目の付け所が良い。異色の推理小説であり犯罪小説であり、青春小説と言えるだろう

ちなみに、おそらく本作の著者が参考にしたであろう先行作品としてベン・H・ウィンダーズの「地上最後の刑事」(上野元美訳・ハヤカワミステリ・2013年刊)がある
こちらも小惑星マイアの衝突が半年後に控えているという設定の下で地方警察の刑事が、破滅を悲観しての自殺者に偽装された他殺死体を見抜き、捜査に専念するという筋立てである
また本作の後に刊行された江戸川乱歩賞受賞作「此の世の果ての殺人」も、未読ながらネットで拾えるあらすじを読む限り同工異曲である。隕石カタストロフと犯罪を重ね合わせた推理小説が、ちょっとしたトレンドになっているらしい

ともあれ「本筋」の方は、雑に読み飛ばした限りだがエンターテインメントとして十分に及第点と感じた(雑にしか読まなかった点は反省しない。全て「ダイス」のせいだからである)
主人公の漆原亮は、亡き姉を愛する行動的な熱血漢。パートナーとなるクラスメイトの四元美咲はいわゆる訳アリの家庭事情を抱えている陰キャだが、事件解決に欠かせぬ事情通として活躍する。主人公カップルのキャラが立っており、そんなかれらが絶望的な世界における清涼剤であるかのごとくコンビネーションを発揮するのだ。なお漆原自身にはもともと恋人がいたのだが、終焉を前にお互いの本音がみえてきて自然解消。いっぽうでクラスで浮いていた四元とは友人でさえなく、ただ事件の成り行きで当初はやむなく行動を共にすることになっただけの即席カップルという筋運びがじつに絶妙である

……と、褒めるべきところは公平に褒めておくとして、冒頭の件に戻る。やはり物語の大前提となる小惑星ダイスが、全く以て「ありえない」。以下に本書から引用し、かつ指摘したい

「三年前、アメリカ・アリゾナ州に住むエドワード・ダイスという名のアマチュア天文家によって発見された直径約四百キロのその巨大小惑星は、発見者によって『ダイス』と名付けられた。」「状況が劇的に変化したのは一年ほど前のことだった。地球に向かっていたダイスの軌道が突然変化したのだ。専門家の見解では、ダイスに他の天体が衝突し、その衝撃で軌道が逸れたのではないかということだった。」「ダイスは他の天体との衝突によりもろくなっていて、表面をはぎ落としながら地球に近づいている。そのため、常にその質量は変化していて軌道の正確な計算ができない、と。」「しかし、それらの情報の中でただ一つだけ共通する点があった。もしダイスが地球に衝突すれば、おそらく人類は一人残らず死に絶えるということ。
日本時間、二〇二三年十月二十日午前十時十三分。それが運命の時間。その時刻に『ダイス』は地球に最接近……または激突する」(本書「プロローグ」6~8pより)

このくだりを読んだ自分が思わず心中つっこんだのは「直径四百キロなんて怪物隕石を衝突三年前にやっと発見したという設定は、天文学に従事する層の厚さ的に無理がある」ということだった。そんな破格サイズの小惑星が地球に接近する軌道上にあるのなら遅くとも三十年前、なんなら百年以上前に周知の天体になっていなければ、現代の天文学のレベルを無視しており説得力に欠けるのだ。もちろん発見されてから数年以内に、精密な軌道計算がなされているだろう。当局が隠そうとしてもアマチュアたちが容易に観察できるサイズだから、本作で描写されるような「パニックを恐れた当局による、あいまいな隠蔽」など、やりようがない。誤魔化せる水準を超えているのだ

加えて「衝突で脆くなって、質量が絶え間なく減衰する」ダイスの特徴も、ぶっちゃけ「一けた台、つまり直径四キロの小惑星なら成り立ちそう」な設定でしかない。四百キロの規模になれば表面の剥がれなど誤差範囲。というより自身の重力で、剥がれた部分を再び引き寄せてしまえると思われる。もっといえばかくも脆い天体なら、地球に衝突する前にばらばらに砕かれ、地球の周りを周回する塵のリングになることでかえって危機回避になるであろう。いずれにせよ分刻みで衝突予定時刻を計算しているのに「軌道計算できない」は、無いだろう

それでも作者が人類滅亡を設定したいなら、小惑星のサイズは恐竜の時代を終わらせたチクシュルーブ衝突体(通説10キロ)級で事足りる。しかもそのサイズでさえ「数年前にやっと発見した」と設定するには、それなりにうまい言い逃れを用意しなければ苦しい。ちなみにチクシュルーブは衝突の一年前には、地上から肉眼で確認できる存在だったことが判っている
先述の「地上最後の刑事」でも、直径6.5キロの小惑星マイアが「非常に特異な楕円軌道だったため」危機の発覚が遅れたと説明されており、加えて発見後ほどなく地球から見て太陽と同じ方向にある「合」の位置に入ったため観測不可能になったという事情も付与されている(なお作者ウィンターズは巻末謝辞で、小惑星専門の天文学者の名を挙げた)

読者の胸に迫るリアリズムを演出したいならウィンターズのように、とりあえず初歩的なツッコミを封じることが出来る程度には設定を詰めるべきであろう。ちなみに先に上げた日本の諸作品のばあい自分が読んだ範囲では、主人公が門外漢という煙幕で詳細解説を回避している。生兵法な設定でアラが出てしまった本作と比べれば、いっそ潔い処理かもしれない
2019年1月5日に日本でレビュー済み
表紙と帯に興味が湧いて購入しました。正直裏切られた。
色々な作品を読んでいつも思うことは、失って初めて気がつく事って多いんだなという事です。失う前に僕は気がつけるのだろうかと思いました。この本だと主人公にとっては姉、人類にとっては日常。当たり前にあったものがいきなりなくなる。そんな時が僕にも来るかもしれない。
あと、予想しやすいラストなのでミステリーとしてはあんまりでした。青春にするにはミステリーのページが多くボリュームが無いと感じました。どちらか一つにしてほしかった。
個人的に姉の視点で物語が読みたい。
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