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当事者対決! 心と体でケンカする 単行本(ソフトカバー) – 2023/11/21
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自閉スペクトラム症/ADHDの当事者と、潰瘍性大腸炎の当事者が、互いを取材して考えた、それぞれが抱える苦悩と、それぞれにしか見えない世界
【本文より――はじめに(頭木)】
横道さんは発達障害の当事者で、私は潰瘍性大腸炎という難病の当事者です。
つまり、心で困っている人と、体で困っている人です。
当事者研究の本を、横道さんも私もそれぞれに出していますが、ふたりで一緒に作ることには、また新しい意義があるのではないか(…)それぞれ心と体の仮の代表として、議論をたたかわせ、ケンカしてみるのも、おもしろいのではないかと思いました。
【目次】
はじめに このふたりの本を読むことにどんな意味があるのか? 頭木弘樹
なぜ往復インタビューなのか?/心と体でひとつの本を作る/なぜ心と体でケンカするのか?/ひとりの人間のなかでも心と体はケンカする/個人的な体験を読むことに意味はあるのか?/個人的な話が、なぜか普遍的な話に/この本の作り方について
●ラウンド1 どういう症状か?
1 発達障害とは 頭木→横道
発達障害とはなにか/病気なのか障害なのか/先天的か後天的か/グレーゾーン/脳の多様性/じぶんたちの文化を生きている/「バリ層」「ギリ層」「ムリ層」/健常者からの反発/能力社会と環境
2 難病とは 横道→頭木
潰瘍性大腸炎のダイバーシティ/「難病」というあつかい/「同病相憐れ」めない/病気の始まり/病院へ行っても後悔続き/身体イメージの変化/骨を噛んでる犬がうらやましい/豆腐は神だった
インターバル1 壊れた体、世界一の体
●ラウンド2 どんな人生か?
3 発達障害と生いたち 頭木→横道
まわりは異星人ばかり/マンガのなかにいる「仲間」/大衆文学は難しい/発達障害の診断を受ける/診断名が増えて感動!
4 難病と生いたち 横道→頭木
おとながわからない/止まった年齢/カフカとの邂逅、そして再会/カフカにすがりつく闘病生活/ベッドの上で働く/初の著作は幻の本に/12年越しの電話/死にたくなるような美しい曲/絶望はしないほうがいい
インターバル2 定型発達者ぶりっこ
●ラウンド3 どうしてつらいのか?
5 発達性トラウマ障害 頭木→横道
家族の人生/母親の入信/発達障害と宗教2世の関係/転機としての脱会/実家を出る決意/人間嫌いの人間好き
6 難病のメンタリティ 横道→頭木
踏み台昇降をやってる男/同情がないと生きていけない/「ふつう」がじぶん側に近寄ってくる/社会モデルと病気/漏らし文化圏/役に立たないものが好き/勇気のもらい方
インターバル3 SNS文学
●ラウンド4 だれと生きるのか?
7 発達障害とセクシャリティ 頭木→横道
性の揺らぎ/初恋の思い出/好きになった人への告白/カサンドラ症候群/理解されることに飢えている
8 難病と家族 横道→頭木
落語と語りの文体/昔話に魅せられて/宮古島への移住/7回の転校生活/語ってこなかった結婚の話/紅茶を頼む勇気/社会に広めたいルール
インターバル4 オマケの人生
試合結果 心と体はどっちがつらい?
心と体はケンカする?/心と心がケンカする/心身1.5元論/見晴らしのいい場所
おわりに 頭木弘樹のことと私の漏らし体験 横道誠
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社世界思想社
- 発売日2023/11/21
- 寸法13 x 1.4 x 18.6 cm
- ISBN-104790717836
- ISBN-13978-4790717836
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出版社より
商品の説明
著者について
文学紹介者。筑波大学卒。大学3年の20 歳のときに難病になり、13 年間の闘病生活を送る。そのときにカフカの言葉が救いとなった経験から、2011 年『絶望名人カフカの人生論』(飛鳥新社/新潮文庫)を編訳。著書・編著に『ひきこもり図書館』(毎日新聞出版)、『うんこ文学』(ちくま文庫)、『食べることと出すこと』(医学書院)、『自分疲れ』(創元社)ほか多数。
横道誠 (よこみち・まこと)
京都府立大学文学部准教授。1979 年生まれ。大阪市出身。博士(文学)(京都大学)。専門は文学・当事者研究。著書・編著に『みんな水の中――「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』( 医学書院)、『唯が行く!――当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記』( 金剛出版)、『イスタンブールで青に溺れる――発達障害者の世界周航記』(文藝春秋)、『みんなの宗教2世問題』(晶文社)ほか多数。
登録情報
- 出版社 : 世界思想社 (2023/11/21)
- 発売日 : 2023/11/21
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 176ページ
- ISBN-10 : 4790717836
- ISBN-13 : 978-4790717836
- 寸法 : 13 x 1.4 x 18.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 293,482位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,553位臨床医学一般 (本)
- - 2,365位臨床内科 (本)
- - 82,414位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
文学紹介者。筑波大学卒。
大学3年の20歳のときに難病になり、13年間の闘病生活を送る。そのときにカフカの言葉が救いとなった経験から、2011年『絶望名人カフカの人生論』(飛鳥新社/新潮文庫)を編訳、10万部以上のヒットとなる。以後、さまざまなジャンルの本を執筆している。
編訳書に『絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ 文豪の名言対決』(草思社文庫)、『ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟』(春秋社)。
監修書に『マンガで読む絶望名人カフカの人生論』(平松昭子、飛鳥新社)。
著書に『絶望読書』(河出文庫)、『カフカはなぜ自殺しなかったのか?』(春秋社)、『食べることと出すこと』(医学書院)、『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』(ちくま文庫)、『自分疲れ』(創元社)。
編者を務めたアンソロジーに『絶望図書館』『トラウマ文学館』『うんこ文学』(いずれもちくま文庫)、『絶望書店 夢をあきらめた9人が出会った物語』(河出書房新社)、『ひきこもり図書館』(毎日新聞出版)がある。
共著に『病と障害と、傍らにあった本。』(里山社)、『366日 文学の名言』(三才ブックス)、『こどもに聞かせる一日一話 「母の友」特選童話集』(福音館書店)。
ラジオ番組の書籍化に『NHKラジオ深夜便 絶望名言』『NHKラジオ深夜便 絶望名言2』(共に飛鳥新社)。
NHK「ラジオ深夜便」の『絶望名言』のコーナーに出演中。
日本文藝家協会、日本うんこ文化学会会員。