女医自身の体外受精挑戦の貴重な記録。医師も普通の人間なんだなと親しみを感じる。
出版が2006年で治療時はもっと前なので、2015年に読むとズレを感じる。
例えば男性不妊において。採精室がまだ珍しかった時代なんだろうと思った。
著者の夫の精巣静脈瘤が発見されて手術するくだりは、読み手を選ぶかもしれない。
私としては、精索静脈瘤の手術によって改善されたような記事を期待してたのだが、残念ながら当時は違った。希望無し。
(私は色々調べてみたが、「改善が見られるかもしれない」と一般に言われるようになったのは以外に歴史が浅く、ここ2~3年前からという印象だ。)
著者の脳内ではもしかすると今でも「手術の意味は無い」のままかもしれないと感じた。ご自身の体験がそうだったから。
2015年に不妊で悩む人のへ参考書というよりは、発行当時までの著者の心の物語だった。
体外受精が実った後~出産までの描写はあっさり。サバサバされてるのかもしれない。

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やっぱり子どもがほしい! 産婦人科医の不妊治療体験記 単行本 – 2006/6/26
田口 早桐
(著)
現役女医が書いた涙と笑いの出産体験。
夫の乏精子症のために、おそらく世界ではじめて自分で自分に不妊治療をすることになった産婦人科医のコミカルで赤裸々な体験記。不妊治療法や、治療を成功させるためのアドバイスも満載。
夫の乏精子症のために、おそらく世界ではじめて自分で自分に不妊治療をすることになった産婦人科医のコミカルで赤裸々な体験記。不妊治療法や、治療を成功させるためのアドバイスも満載。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社インターナショナル
- 発売日2006/6/26
- ISBN-104797671521
- ISBN-13978-4797671520
商品の説明
著者からのコメント
カップルの10組に1組が不妊症、日本で不妊治療を受けているカップルは30組にものぼるといわれています。自分で実際に不妊治療を体験し、また日々不妊の患者さんを診ていてどうしても言いたかったことを包み隠さず書きました。不妊治療はもはや特別なものではありません。この本が、不妊に対するイメージを変えるきっかけになればと願っています。
出版社からのコメント
不妊に悩む人たちに元気をくれるバイブル。
医師であり、患者であったからこそ書けた、
涙と笑いの赤裸々な体験談。
不妊治療を成功に導くためのアドバイスも満載!
医師であり、患者であったからこそ書けた、
涙と笑いの赤裸々な体験談。
不妊治療を成功に導くためのアドバイスも満載!
著者について
・1965年大阪市生まれ。マンガ『じゃリン子チエ』やNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」の舞台に近い大阪の下町、天下茶屋に育つ。
・高校時代、文学に目覚め、第2回ニッポン放送青春文芸賞に応募し、佳作入選。大学は文学部を志望するが、産婦人科医の父に「解剖のない科もあるから」と騙され、泣く泣く医学部を受験して、医学の道に。
・川崎医科大学卒業後、兵庫医科大学大学院にて、精子抗体による不妊症について研究。兵庫医科大学病院、府中病院を経て、現在オーク住吉産婦人科とオークなんばレディースクリニック(院長)で不妊治療を専門に担当している。
・高校時代、文学に目覚め、第2回ニッポン放送青春文芸賞に応募し、佳作入選。大学は文学部を志望するが、産婦人科医の父に「解剖のない科もあるから」と騙され、泣く泣く医学部を受験して、医学の道に。
・川崎医科大学卒業後、兵庫医科大学大学院にて、精子抗体による不妊症について研究。兵庫医科大学病院、府中病院を経て、現在オーク住吉産婦人科とオークなんばレディースクリニック(院長)で不妊治療を専門に担当している。
登録情報
- 出版社 : 集英社インターナショナル (2006/6/26)
- 発売日 : 2006/6/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4797671521
- ISBN-13 : 978-4797671520
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,265,914位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 377位妊娠・出産(一般)関連書籍
- - 1,016位産科・婦人科学 (本)
- - 68,042位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の雑誌インタビュー記事を偶然目にして読んでみた。
正直、インタビューの内容からは読む前は違和感が大きかった。現役不妊専門医のIVF-ET実体験本とは言いつつ、著者の場合は明らかに男性不妊が原因と分かっているケースであり、その成功体験が多くの不妊女性にとって光明になるとは言い難い。この人も結局、野田聖子氏と一緒で、私は妊娠したのよと世間に向って高らかに「勝利宣言」をしたいだけではないか。この本で夫は否応なく乏精子症であることを公表されてしまうわけだが、それに対する思いやりはないのか。(野田氏の場合も、母親と遺伝的つながりがないことを出生前に公表される我が子への思いやりが感じられなかったので)。自分が日々接する患者さんへ地道に実体験を伝える「草の根運動」では駄目なのか。自院の宣伝目的も大きいのでは。そんな強い違和感があった。
読んでみると、少なくともそういった屈折した陰湿な「勝利宣言」ではなかった。著者の元々の性格が竹を割ったようというか、聡明な感じの外面とは裏腹に、中身は上沼恵美子みたいな大阪のオバチャンなのである。不妊治療は一種の確率論。エビデンスの確立した方法を、結果に一喜一憂せず淡々と続けること。他人がどう思おうが、圧倒的な意思の力を見せつけ、諦めずにやり通すこと。うまくストレスマネジメントをすること。これらについては的を射ており、頷ける。
こういうズバズバ、サバサバな医師だと、繊細な患者さんなら傷つくこともあったろうと思う。著者が実体験することで、患者さんへの思いやりは深まったことだろう(著者自身もそう書いている)。これは患者さんに還元された点で良かったのではないだろうか。
もうひとつ欲を言えば、不妊カップルの夫がそっと手に取り、妻への思いやりや治療への積極的参加を促すよう本になってくれればなお良かったと思うが、こんなズバズバ歯に衣着せぬ物言いでは、世の夫達は怖気づいてしまってかえって逆効果かもしれない(笑)
正直、インタビューの内容からは読む前は違和感が大きかった。現役不妊専門医のIVF-ET実体験本とは言いつつ、著者の場合は明らかに男性不妊が原因と分かっているケースであり、その成功体験が多くの不妊女性にとって光明になるとは言い難い。この人も結局、野田聖子氏と一緒で、私は妊娠したのよと世間に向って高らかに「勝利宣言」をしたいだけではないか。この本で夫は否応なく乏精子症であることを公表されてしまうわけだが、それに対する思いやりはないのか。(野田氏の場合も、母親と遺伝的つながりがないことを出生前に公表される我が子への思いやりが感じられなかったので)。自分が日々接する患者さんへ地道に実体験を伝える「草の根運動」では駄目なのか。自院の宣伝目的も大きいのでは。そんな強い違和感があった。
読んでみると、少なくともそういった屈折した陰湿な「勝利宣言」ではなかった。著者の元々の性格が竹を割ったようというか、聡明な感じの外面とは裏腹に、中身は上沼恵美子みたいな大阪のオバチャンなのである。不妊治療は一種の確率論。エビデンスの確立した方法を、結果に一喜一憂せず淡々と続けること。他人がどう思おうが、圧倒的な意思の力を見せつけ、諦めずにやり通すこと。うまくストレスマネジメントをすること。これらについては的を射ており、頷ける。
こういうズバズバ、サバサバな医師だと、繊細な患者さんなら傷つくこともあったろうと思う。著者が実体験することで、患者さんへの思いやりは深まったことだろう(著者自身もそう書いている)。これは患者さんに還元された点で良かったのではないだろうか。
もうひとつ欲を言えば、不妊カップルの夫がそっと手に取り、妻への思いやりや治療への積極的参加を促すよう本になってくれればなお良かったと思うが、こんなズバズバ歯に衣着せぬ物言いでは、世の夫達は怖気づいてしまってかえって逆効果かもしれない(笑)
2012年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
すごく女として母として共感できる本なので友人にも送りたいと注文したけど、「中古・状態は良い」になってたのに中身折れまくり・・・
後ろにべったり中古品とシール貼るのもやめてほしい!
剥がせるタイプのシールならいいけど本がかわいそうです
内容的には子供が欲しくて自分を責めたり、苦しんでるときにはぜひ読んでほしい本です
私も子供ができるまで何度も読んで救われました
後ろにべったり中古品とシール貼るのもやめてほしい!
剥がせるタイプのシールならいいけど本がかわいそうです
内容的には子供が欲しくて自分を責めたり、苦しんでるときにはぜひ読んでほしい本です
私も子供ができるまで何度も読んで救われました
2006年7月31日に日本でレビュー済み
自分で自分の卵子に顕微授精したひとなんて、あまりいないんだろうなぁと思うけれど。不妊治療のお医者さんの治療体験記。
皮肉なのか幸運なのか、不妊治療を専門にしていたら、自分が不妊を体験。彼女の場合は、夫の精子の問題だったけれど、お医者さんは自分の研究している病気にかかりやすいらしい。なぜなら、ウィルスでうつる病気は多いから、っていうあたりでは、うーーーん、とうなった。
やっぱりお医者さんが書いているだけあって、科学的で面白い。その一方で、若く見えるひとのほうが、卵巣も若いと漠然と思っていたとか、あまり表立っていえないお医者さんの思い込み(?)がもらしてあって、これまた面白い。
お医者さんである夫の不妊治療への協力は、あまり積極的でもなく、そのあたりは普通のひとの治療体験とかぶるのかもしれない。
個人的でもあって、また科学的。お勧めです。
皮肉なのか幸運なのか、不妊治療を専門にしていたら、自分が不妊を体験。彼女の場合は、夫の精子の問題だったけれど、お医者さんは自分の研究している病気にかかりやすいらしい。なぜなら、ウィルスでうつる病気は多いから、っていうあたりでは、うーーーん、とうなった。
やっぱりお医者さんが書いているだけあって、科学的で面白い。その一方で、若く見えるひとのほうが、卵巣も若いと漠然と思っていたとか、あまり表立っていえないお医者さんの思い込み(?)がもらしてあって、これまた面白い。
お医者さんである夫の不妊治療への協力は、あまり積極的でもなく、そのあたりは普通のひとの治療体験とかぶるのかもしれない。
個人的でもあって、また科学的。お勧めです。
2006年7月12日に日本でレビュー済み
不妊治療専門医が、自分も不妊になってしまったというお話です。
病気の本というと、どうしても深刻になりがちですが、予想に反して軽妙なタッチで、純粋にエッセイとしても面白く、吹き出してしまう箇所がいくつもあります。不妊に関係ない方にも、おすすめできるユーモア・エッセイです。
もちろん、読み進んでいくうちに、自然と不妊治療の知識が身に付くようになっています。特に、筆者の常に前向きな姿勢には好感がもて、不妊患者にとっては、元気をもらえる一冊だと思います。
病気の本というと、どうしても深刻になりがちですが、予想に反して軽妙なタッチで、純粋にエッセイとしても面白く、吹き出してしまう箇所がいくつもあります。不妊に関係ない方にも、おすすめできるユーモア・エッセイです。
もちろん、読み進んでいくうちに、自然と不妊治療の知識が身に付くようになっています。特に、筆者の常に前向きな姿勢には好感がもて、不妊患者にとっては、元気をもらえる一冊だと思います。
2022年10月22日に日本でレビュー済み
まず、不妊治療で1番大事だと言われる夫婦の年齢が書いていない。
治療内容も、受精卵、とだけ書いてあり初期胚なのか胚盤胞なのかいまいちわからず…
ホルモン値も記載されてないし、誘発方法も書いていない。。これは素人以下の本
治療内容も、受精卵、とだけ書いてあり初期胚なのか胚盤胞なのかいまいちわからず…
ホルモン値も記載されてないし、誘発方法も書いていない。。これは素人以下の本