既存のレクラム版なども読んではいたものの、文字を読むことで精いっぱいといいますか、すんなり頭の中に入らず、正直よく理解しきれないまま、何年間もそのままにしておりました。
本書はかなり明解な縮訳書になっている為、格段に読みやすかったです。
訳した内容を読むというよりは、訳した内容はどういった主旨なのかを考えることができる良書かと
思います。
また、訳者である加藤秀治郎さんの”「戦争論」クラウゼヴィッツ語録”も拝読しましたが、重要と思われる語録がさらに分かりやすく整理されており、本書を読書後に再度読み返すことで、頭の整理ができそうです。
ここまで来ましたら、クラウゼヴィッツ戦争論の日本語全訳版も是非お願いしたいです。
おそらく原書はとても難解でしょうから、完全和訳となりますと、過去の他者での訳本のように難解な
内容になってしまうかとは思いますが、本書を読み返すことで、今度は私も挫折せずに済むかもしれないと、密かに期待しております。
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縮訳版 戦争論 (日本経済新聞出版) Kindle版
世界の軍事戦略のデファクトスタンダードになっているアメリカ軍の戦略大学校。その戦略論コースの普遍の定番となっているのが、クラウゼヴィッツ『戦争論』と『孫子』です。軍事論、国際関係論、戦略論を語る上でのグローバルな常識になっている『戦争論』ですが、本書を購入した日本人読者の何割が通読できているでしょうか。
本書は、読まれざる名著の代表と言っても過言ではないクラウゼヴィッツ『戦争論』の縮訳版(分量にして四分の一ほどで、未だ半分もないので「縮訳」としました)。本書の言う「縮訳」は、「超訳」などという、翻訳とは別ものではなく、ドイツ語原文から省略した部分が相対的に多いというものです。
訳者はドイツ語翻訳能力は高く評価され、下記に列挙した既刊訳と比較するとわかりやすさは格段で、難解きわまりない『戦争論』が本書の登場によって理解が格段に進みます。
本書は、読まれざる名著の代表と言っても過言ではないクラウゼヴィッツ『戦争論』の縮訳版(分量にして四分の一ほどで、未だ半分もないので「縮訳」としました)。本書の言う「縮訳」は、「超訳」などという、翻訳とは別ものではなく、ドイツ語原文から省略した部分が相対的に多いというものです。
訳者はドイツ語翻訳能力は高く評価され、下記に列挙した既刊訳と比較するとわかりやすさは格段で、難解きわまりない『戦争論』が本書の登場によって理解が格段に進みます。
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2020/11/20
- ファイルサイズ3838 KB
- 販売: Amazon Services International LLC
- Kindle 電子書籍リーダーFire タブレットKindle 無料読書アプリ
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商品の説明
著者について
カール・フォン・クラウゼヴィッツ
1780年生まれ、1831年死去。プロイセン王国の軍人で軍事学者。ナポレオン戦争にプロイセン軍の将校として参加、戦後は研究と著述に専念したが、死後1832年に発表された『戦争論』で、戦略、戦闘、戦術の研究領域において重要な業績を示した。
加藤 秀治郎
東洋大学名誉教授、日本クラウゼヴィッツ学会会員
1949年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科修了。京都産業大学専任講師、助教授、教授、東洋大学法学部教授を歴任。
1780年生まれ、1831年死去。プロイセン王国の軍人で軍事学者。ナポレオン戦争にプロイセン軍の将校として参加、戦後は研究と著述に専念したが、死後1832年に発表された『戦争論』で、戦略、戦闘、戦術の研究領域において重要な業績を示した。
加藤 秀治郎
東洋大学名誉教授、日本クラウゼヴィッツ学会会員
1949年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科修了。京都産業大学専任講師、助教授、教授、東洋大学法学部教授を歴任。
登録情報
- ASIN : B08NPHLJVL
- 出版社 : 日経BP (2020/11/20)
- 発売日 : 2020/11/20
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 3838 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : Kindle Scribeで
- 本の長さ : 410ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 61,223位Kindleストア (Kindleストアの売れ筋ランキングを見る)
- - 60位政治学 (本)
- - 327位政治 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月1日に日本でレビュー済み
レポート
Amazonで購入
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2022年5月28日に日本でレビュー済み
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今時代にぴったり!
2022年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
入門書としては最適だが、経営者がエッセンスを得ようとして読もうとしても期待には沿えない本だと思う。
2022年4月19日に日本でレビュー済み
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クラウゼヴィッツは、言葉だけを理解しても、彼の戦争観は理解できないかも。しかし100年以上も昔の著作なんだけれど、今でも十分通用するし、現状に照らし合わせると、ロシアやウクライナの戦略も、なるほど!!って感じでわかります。読みごたえは十分です。
2020年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評者はドイツ語ができず、ハワードとパレットの英訳本も読んでいないのですが、以下はそれを前提にお読みいただければと思います。
本書でも紹介されている通り、『戦争論』の邦訳は全訳が馬込健之助(戦前の岩波文庫)・篠田英雄(岩波文庫)・清水多吉(中公文庫)の3種。抄訳が日本クラウゼヴィッツ学会(レクラム版、芙蓉書房出版)と淡徳三郎こと前出の馬込本の抄訳版(徳間書店)の2種です。このうち読者が多いのは全訳なら篠田訳か清水訳、抄訳ならレクラム版でしょう。
本書が店頭に並ぶまでは「縮訳」の意味するところがわからず、ドキドキして注文しました。結論から言えば、分量的にはレクラム版よりやや少なめです。ただし、レクラム版が『戦争論』のうち現代的価値が相対的に高い第1篇「戦争の本質について」・第2篇「戦争の理論について」・第3篇「戦略一般」および第8篇「戦争計画」をほぼ全訳して残りを目次のみの紹介にとどめたのに対し、本書は上記諸篇からは重点的に訳出する一方で、レクラム版では省略された各篇・各章からも最低1箇所はごく短いながら翻訳して紹介しています。翻訳そのものについては冒頭で記したとおり評者自身は何とも言えませんが、「文章を勝手に変えることはしていないので、その点はくれぐれもご了解いただきたい。」(訳者はしがき・ⅲページ)とのことで、省略箇所は全て「…」で明示されています。本書が抄訳ではなく縮訳と銘打ったのは、レクラム版などとの差別化を図ったためだと思われます。
しかし、『戦争論』を少しでも手にしたことのある方ならおわかりいただけると思いますが、クラウゼヴィッツ自身が唯一完成稿であると述べている第1篇第1章「戦争とは何か」(ここは本書でもほぼ全てが訳されています)の訳文を読むだけでも評価は可能でしょう。すなわちレクラム版よりも訳文は日本語としてさらに明晰であり、本章を読むだけでもクラウゼヴィッツが絶対戦争の「信奉者」などでは決してなく、軍人らしく地に足のついた戦争観を持っていたことがこれまでのどの訳よりもはるかにクリアーに理解できます。同じく日経出版から出た『国富論』(山岡洋一訳)を彷彿とさせます。評者がタイトルのような評価をしたのはこのためです。
さて、「縮訳」という本書の手法を古典に対する姿勢としてどう評価するかはつまるところ人それぞれであり、訳者自身も「はしがき」でそれをほのめかしています。評者自身は学生の頃まず篠田訳を購入したものの十年以上積読にしたままで、2年ほど前に清水訳も参考にしながら何週間もかかかってようやく「通読」し、レクラム版そのほかいくつかの解説本も読んで、ようやく『戦争論』を少しは「齧った」と言えるレベルです。先行レビューにもある通り、本書訳者による全訳がいち早く出ればと思います。
因みに全訳については、馬込・篠田の岩波文庫がドイツ語の初版から「改竄された」とされる第2版に拠っていることがレクラム版の「訳者あとがき」にありますが、この問題については本書の「訳者解題」でも触れられており、結論から言えば「改竄」というほどのものではないようです。本書ではドイツ語の原文も明示されているので、素養のある方ならおわかりかと思います。
最後に敢えて本書に注文をつけるならば、1つめはマリー夫人による序文について。紙幅の関係もあったのでしょうが、本書ではこの序文も部分訳になっています。しかし本来は夫人の切々たる思いがつづられた文章であり、『戦争論』の成立を手際よく知ることのできる資料ともいうべきものでもあるので、これは全訳してほしかったです。
2つめは原文のイタリック体になっている個所の傍点を省略したところ。「凡例」によれば一貫性を判断しかねたので省いたとのことですが、その結果例えば「つまり、戦争とは、相手に自らの意志を強要するための、実力の行使である」(本書39ページ)といった重要な命題も周りの文と区別がつかなくなっています。単純に無いよりはあったほうが良かったのではないでしょうか。
本書でも紹介されている通り、『戦争論』の邦訳は全訳が馬込健之助(戦前の岩波文庫)・篠田英雄(岩波文庫)・清水多吉(中公文庫)の3種。抄訳が日本クラウゼヴィッツ学会(レクラム版、芙蓉書房出版)と淡徳三郎こと前出の馬込本の抄訳版(徳間書店)の2種です。このうち読者が多いのは全訳なら篠田訳か清水訳、抄訳ならレクラム版でしょう。
本書が店頭に並ぶまでは「縮訳」の意味するところがわからず、ドキドキして注文しました。結論から言えば、分量的にはレクラム版よりやや少なめです。ただし、レクラム版が『戦争論』のうち現代的価値が相対的に高い第1篇「戦争の本質について」・第2篇「戦争の理論について」・第3篇「戦略一般」および第8篇「戦争計画」をほぼ全訳して残りを目次のみの紹介にとどめたのに対し、本書は上記諸篇からは重点的に訳出する一方で、レクラム版では省略された各篇・各章からも最低1箇所はごく短いながら翻訳して紹介しています。翻訳そのものについては冒頭で記したとおり評者自身は何とも言えませんが、「文章を勝手に変えることはしていないので、その点はくれぐれもご了解いただきたい。」(訳者はしがき・ⅲページ)とのことで、省略箇所は全て「…」で明示されています。本書が抄訳ではなく縮訳と銘打ったのは、レクラム版などとの差別化を図ったためだと思われます。
しかし、『戦争論』を少しでも手にしたことのある方ならおわかりいただけると思いますが、クラウゼヴィッツ自身が唯一完成稿であると述べている第1篇第1章「戦争とは何か」(ここは本書でもほぼ全てが訳されています)の訳文を読むだけでも評価は可能でしょう。すなわちレクラム版よりも訳文は日本語としてさらに明晰であり、本章を読むだけでもクラウゼヴィッツが絶対戦争の「信奉者」などでは決してなく、軍人らしく地に足のついた戦争観を持っていたことがこれまでのどの訳よりもはるかにクリアーに理解できます。同じく日経出版から出た『国富論』(山岡洋一訳)を彷彿とさせます。評者がタイトルのような評価をしたのはこのためです。
さて、「縮訳」という本書の手法を古典に対する姿勢としてどう評価するかはつまるところ人それぞれであり、訳者自身も「はしがき」でそれをほのめかしています。評者自身は学生の頃まず篠田訳を購入したものの十年以上積読にしたままで、2年ほど前に清水訳も参考にしながら何週間もかかかってようやく「通読」し、レクラム版そのほかいくつかの解説本も読んで、ようやく『戦争論』を少しは「齧った」と言えるレベルです。先行レビューにもある通り、本書訳者による全訳がいち早く出ればと思います。
因みに全訳については、馬込・篠田の岩波文庫がドイツ語の初版から「改竄された」とされる第2版に拠っていることがレクラム版の「訳者あとがき」にありますが、この問題については本書の「訳者解題」でも触れられており、結論から言えば「改竄」というほどのものではないようです。本書ではドイツ語の原文も明示されているので、素養のある方ならおわかりかと思います。
最後に敢えて本書に注文をつけるならば、1つめはマリー夫人による序文について。紙幅の関係もあったのでしょうが、本書ではこの序文も部分訳になっています。しかし本来は夫人の切々たる思いがつづられた文章であり、『戦争論』の成立を手際よく知ることのできる資料ともいうべきものでもあるので、これは全訳してほしかったです。
2つめは原文のイタリック体になっている個所の傍点を省略したところ。「凡例」によれば一貫性を判断しかねたので省いたとのことですが、その結果例えば「つまり、戦争とは、相手に自らの意志を強要するための、実力の行使である」(本書39ページ)といった重要な命題も周りの文と区別がつかなくなっています。単純に無いよりはあったほうが良かったのではないでしょうか。
2022年9月29日に日本でレビュー済み
ヤン・ウェンリー元帥
要するに3,4000年前から戦いの本質というものは変化していない。
戦場に着くまでは補給が、着いてからは指揮官の質が、勝敗を左右する。
硬直した固定観念ほど危険なものはない。
少数をもって多数を破るのは、一見、華麗ではありますが、用兵の常道から外れており、戦術ではなく奇術の範疇に属するものです。
兵力を集中すること。その兵力を高速で移動させること、この両者です。
これを要約すればただ一言、『むだな兵力を作るな』
兵力の逐次投入は、この際、かえって収拾の機会を減少させ、なしくずしに戦火の拡大をまねくだろう。全艦隊をもって急行し、敵の増援が来る前に一戦して撤退する。
戦略は正しいから勝つのだが、戦術は勝つから正しいのだ。
だから、まっとうな頭脳を持った軍人なら、戦術的勝利によって戦略的劣勢を挽回しようとは思わない。
戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属するというわけさ。
戦術レベルにおける偶然は、戦略レベルにおける必然の、余光の破片であるにすぎない。
勝敗は結局、相対的なもので彼が犯した以上の失敗を我々が犯せば、彼が勝って我々が敗れる道理です。
要するに3,4000年前から戦いの本質というものは変化していない。
戦場に着くまでは補給が、着いてからは指揮官の質が、勝敗を左右する。
硬直した固定観念ほど危険なものはない。
少数をもって多数を破るのは、一見、華麗ではありますが、用兵の常道から外れており、戦術ではなく奇術の範疇に属するものです。
兵力を集中すること。その兵力を高速で移動させること、この両者です。
これを要約すればただ一言、『むだな兵力を作るな』
兵力の逐次投入は、この際、かえって収拾の機会を減少させ、なしくずしに戦火の拡大をまねくだろう。全艦隊をもって急行し、敵の増援が来る前に一戦して撤退する。
戦略は正しいから勝つのだが、戦術は勝つから正しいのだ。
だから、まっとうな頭脳を持った軍人なら、戦術的勝利によって戦略的劣勢を挽回しようとは思わない。
戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属するというわけさ。
戦術レベルにおける偶然は、戦略レベルにおける必然の、余光の破片であるにすぎない。
勝敗は結局、相対的なもので彼が犯した以上の失敗を我々が犯せば、彼が勝って我々が敗れる道理です。
2023年5月2日に日本でレビュー済み
第三者の持論ではなく、まさにクラウゼヴィッツの思想を可能な限り容易に把握する方法として、縮約というのは非常に良い方法だと感じた。
おそらく戦史に関する部分がけっこう削除されているようだが、そのおかげでむしろとっつきやすくなっている。
戦争論は読んでみたいけど難解らしくて敬遠しているという方にはうってつけの一冊。
おそらく戦史に関する部分がけっこう削除されているようだが、そのおかげでむしろとっつきやすくなっている。
戦争論は読んでみたいけど難解らしくて敬遠しているという方にはうってつけの一冊。
2020年12月17日に日本でレビュー済み
スラスラ読める。
意味が解る。
クラウゼヴィッツの革新的和訳。
目からウロコです。
意味が解る。
クラウゼヴィッツの革新的和訳。
目からウロコです。