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白鳥とコウモリ ハードカバー – 2021/4/7
東野 圭吾
(著)
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幸せな日々は、もう手放さなければならない。
遺体で発見された善良な弁護士。
一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。
「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」
2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。
「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」
私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。
作家生活35周年記念作品
『白夜行』『手紙』……新たなる最高傑作、
東野圭吾版『罪と罰』。
遺体で発見された善良な弁護士。
一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。
「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」
2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。
「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」
私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。
作家生活35周年記念作品
『白夜行』『手紙』……新たなる最高傑作、
東野圭吾版『罪と罰』。
- 本の長さ523ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2021/4/7
- 寸法13 x 3.1 x 19 cm
- ISBN-104344037731
- ISBN-13978-4344037731
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.3
48
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5つ星のうち4.5
45
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5つ星のうち4.3
765
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価格 | ¥880¥880 | ¥880¥880 | ¥2,200¥2,200 |
バージョン | 【文庫】 | 【文庫】 | 【単行本】 |
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2021/4/7)
- 発売日 : 2021/4/7
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 523ページ
- ISBN-10 : 4344037731
- ISBN-13 : 978-4344037731
- 寸法 : 13 x 3.1 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 5,329位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 138位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 使命と魂のリミット (ISBN-13: 978-4043718078 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さすが東野圭吾さん、読みやすく登場人物1人1人の感情移入もしやすかった。ただ1点だけ、これはネタバレになりますが、、30年前の真犯人をメールで打ち明けてしまう辺りのストーリーが急に軽率なものになっていて無理があるように感じました。それが人間というものなんだろうけど。
2024年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み応えのある内容です。罪と罰のような展開に読みいってしまいましたようです。
2024年4月20日に日本でレビュー済み
東野圭吾の作品はデビュー作の放課後から、何十冊も読んできて、段々と上手くはなっているがやっつけ仕事で書いているような感じがする作品も目立ち始めて、この7,8年は敬遠していたのだが、書店で最高傑作と謳っていたので読んでみた。
最高傑作だとは思わないが「ああこれが東野圭吾だよな」と思い出させてくれる名作だった。
最高傑作だとは思わないが「ああこれが東野圭吾だよな」と思い出させてくれる名作だった。
2024年5月11日に日本でレビュー済み
登場人物はそれぞれ人間性もわかるほど詳細に書かれており相関図もイメージしやすい。
内容は白夜行や幻夜をイメージしていたが異なっていた。なかなか先に進まないムズムズしたところもあったが、最後はジェットコースターのように一気に読み終えてしまった。
仕方のないことかもしれないが、何気ない行動に対して全てに偶然が重なりすぎている感があった。
空振りがほぼなく、話がうまく進みすぎていたため星を3つとしました。
内容は白夜行や幻夜をイメージしていたが異なっていた。なかなか先に進まないムズムズしたところもあったが、最後はジェットコースターのように一気に読み終えてしまった。
仕方のないことかもしれないが、何気ない行動に対して全てに偶然が重なりすぎている感があった。
空振りがほぼなく、話がうまく進みすぎていたため星を3つとしました。
2022年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
裁判の過程において、加害者家族と被害者家族が交わることは厳禁と言われる。ところが、事実がつまびらかになっていないような状況や時系列が複雑に入り組んでいる場合など特殊なケースでは、加害者家族と被害者家族が直接コミュニケーションを取ることで真相により早く近づくということもあるのではないかな。警察も、検察も、裁判所も、弁護士も、裁判の勝ち負けや量刑の軽減ばかりに意識が行って、自らのプライドにこだわるがゆえ本質を見失ってしまうということも、ひょっとしたらあるのではないかな。そんなことを感じたりもした。
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本書の登場人物のほとんどが「良い人」。「良い人」であるがゆえに悩み、「良い人」であるがゆえに口をつぐみ、「良い人」であるがゆえに法を犯してしまう。そしてその行為を見た「良い人」も悩み、沈黙し、別の法を犯してしまう。不条理といえば不条理。それでもそれも現実。思うに良い人の一番の敵は「時間」かもしれない。その時はそれで納得できているのだが、時間とともに関わる人が増え、また人の気持ちも変わり、さらに自分の心の中で蓋をしていたものが徐々にほころびはじめる。やがて、それが本当に正しかったのかどうか、自問自答を始める。後悔の念が襲ってくる。苦しくなる。
そんな多くの「良い人」の中に、本当の「クズ」がいる。ここに登場する、弱者に投資を唆し不当に仲介収入を得ていた男がそう。ただ、もう一歩踏み込んで考えてみるに、この男も子供の頃からこのような「クズ」であったとは思えない。この男の生い立ちがどのような経緯で、大人になっていく間にどんな境遇であったのか。その「クズ」を取り巻くすべてのものが彼にどのような影響を与えたか。そこに、この「クズ」をクズたらしめる要因があったのではないか、、、とか、考えてしまうのだ。
むしろ、この「クズ」より怖いと思ったのが「人を殺してみたい」「殺人に興味がある」という動機で行われた殺人事件の加害者。ホントにそれらが殺害の主たる動機ならばこれは怖い。ただ、そう思うのと実際に行動するのには大きなハードルがある。そのハードルを越えるきっかけが「復讐」だったりするのか。いやむしろ、「復讐」は一つの言い訳だったり、思いを遂げるための「きっかけ」を探していたということであれば、それはそれで怖い。
『白鳥とコウモリ』というタイトル。いろいろな解釈ができると思うが私はこう思う。
『白鳥』とは、ここに登場する「良い人」すべてだ。したがって、被害者家族も加害者家族も皆『白鳥』なのだ。たまたま、そういう境遇が自分の身近に起こっただけなのだ。
そして憎むべきなのは、例えば、「交通事故を起こしたことを会社に報告したことで会社内の査定に響いてしまうという事実」とか、「殺人事件の加害者の家族ということで社会からさまざまな形で非難を浴びてしまう事実」とか。このような「社会的制裁」や「忖度」「同調圧力」みたいなところだ。そして、この「社会的制裁」や「忖度」「同調圧力」みたいなのが、まさに『コウモリ』なのだ。この『コウモリ』は、黒でもなければ白でもない。一言でいえばグレー。そして、動物でもなければ鳥でもない。時と場合によって、様々な形に変えて襲ってくる。
人間が集まって社会を形成し生活をしていると、ふとした拍子に、どこかで何かの形で、目の前に現れてくる。実に嫌な奴。そして、この『コウモリ』のタネは自分自身の心の底に常に抱えているのかもしれない、ということも含めて。
「実に東野圭吾らしいな」というのが、読後の最初の感想。
ただ、なんとなく既視感のようなものが否めない。それは、ストーリー的に『容疑者xの献身』を彷彿させるし、シチュエーションが『手紙』のようでもある。さらに、隅田川や人形町などが出てくると加賀恭一郎シリーズが嫌でも頭をよぎる。
それでも良く練られている。面白かった。一気に読むこともできたが、いろいろと考えながら、行きつ戻りつしながら読んだので今回は時間がかかってしまった。
読んだあとに、本のカバーを外して、そこでまた驚かされた。
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そんな多くの「良い人」の中に、本当の「クズ」がいる。ここに登場する、弱者に投資を唆し不当に仲介収入を得ていた男がそう。ただ、もう一歩踏み込んで考えてみるに、この男も子供の頃からこのような「クズ」であったとは思えない。この男の生い立ちがどのような経緯で、大人になっていく間にどんな境遇であったのか。その「クズ」を取り巻くすべてのものが彼にどのような影響を与えたか。そこに、この「クズ」をクズたらしめる要因があったのではないか、、、とか、考えてしまうのだ。
むしろ、この「クズ」より怖いと思ったのが「人を殺してみたい」「殺人に興味がある」という動機で行われた殺人事件の加害者。ホントにそれらが殺害の主たる動機ならばこれは怖い。ただ、そう思うのと実際に行動するのには大きなハードルがある。そのハードルを越えるきっかけが「復讐」だったりするのか。いやむしろ、「復讐」は一つの言い訳だったり、思いを遂げるための「きっかけ」を探していたということであれば、それはそれで怖い。
『白鳥とコウモリ』というタイトル。いろいろな解釈ができると思うが私はこう思う。
『白鳥』とは、ここに登場する「良い人」すべてだ。したがって、被害者家族も加害者家族も皆『白鳥』なのだ。たまたま、そういう境遇が自分の身近に起こっただけなのだ。
そして憎むべきなのは、例えば、「交通事故を起こしたことを会社に報告したことで会社内の査定に響いてしまうという事実」とか、「殺人事件の加害者の家族ということで社会からさまざまな形で非難を浴びてしまう事実」とか。このような「社会的制裁」や「忖度」「同調圧力」みたいなところだ。そして、この「社会的制裁」や「忖度」「同調圧力」みたいなのが、まさに『コウモリ』なのだ。この『コウモリ』は、黒でもなければ白でもない。一言でいえばグレー。そして、動物でもなければ鳥でもない。時と場合によって、様々な形に変えて襲ってくる。
人間が集まって社会を形成し生活をしていると、ふとした拍子に、どこかで何かの形で、目の前に現れてくる。実に嫌な奴。そして、この『コウモリ』のタネは自分自身の心の底に常に抱えているのかもしれない、ということも含めて。
「実に東野圭吾らしいな」というのが、読後の最初の感想。
ただ、なんとなく既視感のようなものが否めない。それは、ストーリー的に『容疑者xの献身』を彷彿させるし、シチュエーションが『手紙』のようでもある。さらに、隅田川や人形町などが出てくると加賀恭一郎シリーズが嫌でも頭をよぎる。
それでも良く練られている。面白かった。一気に読むこともできたが、いろいろと考えながら、行きつ戻りつしながら読んだので今回は時間がかかってしまった。
読んだあとに、本のカバーを外して、そこでまた驚かされた。
2023年9月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容についてはまだ読んでいないのでコメントありませんが、商品についてはキズや痛み等もほとんどなく良品でした。またの機会にお願いしたいです。
2023年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これぞ東野圭吾。容疑者Xの献身、手紙、白夜行、それらをすべて一つの作品に押し込んだ、ものすごいストーリーでした。私の文章力では感想すらうまく表現できない。ものすごいものを読まされた。これまで読んできた東野圭吾作品の中で私的には一番です。